ピレリが、F1インドGPの予選を振り返った。F1インドGPの予選では、セバスチャン・ベッテルが、2番手タイムを記録したメルセデスのニコ・ロズベルグに0.75秒差をつけてポールポジションを獲得し、今週末ここまでの全セッションで最速タイムを記録した。セバスチャン・ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトコンパウンドを使用して、ポールタイム1分24秒119を記録。
ベッテルとレッドブルが、ともにチャンピオンシップ4連覇を達成する可能性がある今週末のインドGPには、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されている。また、セバスチャン・ベッテルのポールタイムは、3年間のブッダ・インターナショナルサーキット史上最速タイムとなった。今シーズン、ここまで、レッドブルとメルセデスがともに8回のポールポジションを獲得している。気温30℃、路面温度39℃のコンディションの下、ケータハムとマルシャの両ドライバーを除く全ドライバーが、ミディアムコンパウンドでQ1を開始。その後、大半のドライバーがソフトコンパウンドへ交換し、最初にPZeroイエロー・ソフトによるトップタイムを記録したのは、ザウバーのエステバン・グティエレスだった。Q1の最速タイムを記録したのはマクラーレンのジェンソン・バトン。セバスチャン・ベッテルは、Q1を通してミディアムコンパウンドのみを使用し、ミディアムでは最上位の11位でQ1を終えた。Q1でミディアムのみを使用した他のドライバーは、ロータスのロマン・グロージャンだけだったが、Q2へ進出することはできなかった。ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとトロ・ロッソのダニエル・リカルドを除く全ドライバーが、Q2でソフトタイヤのみを使用した。Q2の最速タイムを記録したのはセバスチャン・ベッテル。ジェンソン・バトンは、Q1で使用した中古のソフトタイヤを使用して、Q1での自身のタイムを更新し、Q3へ進出した。Q3では、チーム間で戦略が分かれました。ジェンソン・バトン、レッドブルのマーク・ウェバー、フェラーリのフェルナンド・アロンソがミディアムタイヤでセッションを開始し、セバスチャン・ベッテルとメルセデスの両ドライバーは、ソフトタイヤのみを使用した。セバスチャン・ベッテルは、1回目のランでポールポジションを決定付けるタイムを記録。一方、チームメイトのマーク・ウェバーは、セッション終了間際の2回目のランで、ミディアムタイヤでは最上位となる4番グリッドを獲得した。アロンソとマクラーレンの両ドライバーも、ミディアムコンパウンドで明日の決勝をスタートする。午前中に行われた最終フリー走行(FP3)では、視界不良のためにセッションの開始が遅延し、40分間のセッションに短縮された。ベッテルは、ソフトタイヤを使用して、チームメイトよりも0.5秒速いセッション最速タイムを記録し、その後はレースへ向けて燃料を重く搭載した状態でのロングランに集中していた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「両コンパウンド間にラップあたり1秒程度の性能差が見られたため、予選の開始時点から戦略が非常に重要になりました。しかし、決勝を見据えた全体的な戦略を構築するにあたって、ドライバーたちは、ソフトコンパウンドのスピードと決勝でのミディアムコンパウンドの耐久性のバランスを考慮する必要がありました。ラバーが路面上に乗り、昨日よりも路面の改善が進んでいた点は、戦略を計算する上での新たな要素となります。Q3では多様な戦略が見られ、多くのチームがあらゆる可能性をカバーするためにチーム間で戦略を分けていました。ソフトタイヤでは15周、ミディアムタイヤでは30〜35周走行可能であると考えており、2〜3回のピットストップを予測しています。ミディアムタイヤでスタートするドライバーたちは、長い第1スティントを最大限に活用することを狙ってくるでしょう。我々の計算では、今シーズンこれまでのレース同様に非常に接戦が予想されます。そして、タイヤ戦略が生む多様な可能性の競演が見られると思います」
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