オスカー・ピアストリ F1シミュレーター巡るハミルトンとの「世代の違い」指摘
オスカー・ピアストリは、F1のシミュレーターについて、グランプリ週末に向けた準備に「役立つツール」だとの考えを示した。一方で、シミュレーターに否定的なルイス・ハミルトンとは育ってきた時代が異なるとして、「世代の違い」にも言及している。

F1各チームはファクトリーにシミュレーターを備え、レース前のセットアップ検討やデータ収集に活用している。

ただし、その有効性に対するドライバーの評価は一様ではない。ハミルトンは今年、シミュレーターに「惑わされた」と感じた経験から、今後は使用しない意向を示していた。

ピアストリ「僕は役に立つと感じている」
ピアストリは、RacingNews365を含むメディアに対し、自身にとってシミュレーターは有効な準備手段だと説明した。

「僕は役に立つと感じている。僕はルイスが育った時代とは違う世代で育ってきたということもある」

「もちろん、シミュレーター自体はもう長い間存在している。でも、すべての人に合うものではないというのも理解できる」

ピアストリは、現在のF1マシンの複雑さも、シミュレーターを活用する理由のひとつに挙げている。

「今のマシンはとても複雑だから、シミュレーターで走っておくことはかなり役に立つと感じている。僕自身にとっても、チームにとってもそうだ」

ハミルトンは「惑わされた」と使用に否定的
一方、7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、シミュレーターに対して異なる見方を示している。今年、シミュレーターから得た感覚や情報が実車での走行につながらず、むしろ自身を「惑わせた」として、使用しない意向を明らかにしていた。

F1ではシミュレーターの精度が向上し、セットアップの事前検討や新しいパーツの評価など幅広い用途で活用されている。しかし、実車との感覚の違いをどこまで許容できるかは、ドライバーによって異なる。

25歳のピアストリと41歳のハミルトンでは、ドライバーとして成長した環境にも大きな違いがある。ピアストリにとってシミュレーターはキャリア形成期から身近な存在だったのに対し、ハミルトンがシングルシーターでキャリアを築き始めた時代には、現在ほどシミュレーターがドライバー育成やレース準備に深く組み込まれてはいなかった。

「実車と同じにはならない」限界も認識
もっとも、ピアストリもシミュレーターを絶対的なものとは考えていない。実際のF1マシンを走らせる経験を完全に再現することはできないと強調した。

「でも、人それぞれだ。シミュレーターが完璧になることはない」

「絶対に間違いのないツールになることもないし、実際のマシンをドライブするのと同じくらい優れたものになることもない」

そのうえで、最終的にはドライバー自身が、自分に合った方法を選択することが重要だと語った。

「自分たちが持っているツールを使って取り組む。それが自分にとって良くないと思うなら、使わない。それだけのことだ」

シミュレーターを積極的に活用するピアストリと、実車との相違から距離を置くハミルトン。両者の考え方の違いは単なる好みだけでなく、F1ドライバーとして育ってきた時代や環境の変化も映し出している。

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カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム