元F1ドライバーのニキータ・マゼピン 欧州復帰戦で2連勝 FIAがロシア制限撤廃

マゼピンはスパ・フランコルシャンで開催されたドイツを拠点とするシリーズ、スペツィアル・トゥーレンヴァーゲン・トロフィー(STT)にチーム・モトパークから参戦。メルセデスAMG GT3をドライブし、週末の2レースでともにポール・トゥ・ウインを達成した。
マゼピンがスパで2戦連続ポール・トゥ・ウイン
2021年にハースからF1に参戦したマゼピンは、第1レースの予選で2番手に4秒以上の大差をつけてポールポジションを獲得。決勝でも16秒以上のリードを築いて勝利した。
翌日曜日にも再びポールポジションを獲得すると、決勝でもトップでチェッカーを受け、欧州でのレース復帰を2連勝で締めくくった。
今回の参戦は、FIAがロシア人競技者に課していた中立資格での参加要件を撤廃した直後に実現したものだ。
FIAは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア人競技者に対して中立的な立場で国際大会に参加することを求める措置を導入していた。今回の変更によって、ロシア人競技者は再び自国の国籍を掲げて競技に参加できるようになった。
ウクライナ自動車連盟がFIA倫理委員会に正式申し立て
一方、FIAによる制限撤廃をめぐっては、新たな争いも生じている。
ウクライナ自動車連盟は、ロシア自動車連盟を相手取り、FIA倫理委員会に正式な申し立てを行った。
ウクライナ側は、ロシア自動車連盟がクリミア、セヴァストポリ、ドネツク、ザポリージャに事務所を設置・運営していると主張。これらは国際的にウクライナ領と認められている地域であり、各国のモータースポーツ統括団体が持つ管轄権を定めたFIAの規約に違反すると訴えている。
この申し立てについて、FIAは現時点で公に回答していない。
マゼピンにとっては、FIAによる規制変更を受けて実現した欧州復帰戦で圧倒的な結果を残す形となった。一方、その復帰を可能にしたロシア人競技者への措置変更をめぐっては、ウクライナ側から正式な異議申し立てが行われており、今後のFIAの対応が注目される。
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