トト・ヴォルフ 9歳の息子ジャックがカート選手権首位「一番大切なのは楽しむこと」

F1チームを率いる立場である一方、父親として息子のレースを見守るヴォルフは、勝利を求める気持ちと、9歳の子どもにモータースポーツを楽しませることのバランスを取る難しさを明かした。
9歳のジャック・ヴォルフがIAME選手権首位
ジャック・ヴォルフはIAMEカーティングシリーズに参戦しており、最近のレースで優勝。シーズン最終戦を前にチャンピオンシップのトップに立った。
サーキットで取材に応じたトト・ヴォルフは、ジュニアカートとF1には共通する部分が多いと語った。
「すべてはここから始まる。F1は基本的に、これをステロイドで強化したようなものだ。同じようなレースだし、子どもたちが走っているのを見るのは本当に素晴らしい経験だ」
イベントで親子そろってインタビューを受けた際、ジャックはチャンピオンシップを争うことにプレッシャーを感じているかと尋ねられ、シンプルに「うん」と答えた。
「親として感情的になるのは当然」
息子の言葉を受け、ヴォルフは若いレーサーに健全な環境を用意しながら、自身の感情をコントロールすることの難しさについて説明した。
「適切なバランスを見つけることが重要だ。もちろん親として感情的に関わることになるし、それは完全に普通のことだ」
「でも、彼はまだ9歳だ。ほかにも本当に小さな子どもたちがたくさんいる。だから正しいバランスを取らなければならないし、我々もそうしようとしている。時には間違えることもある」
この日のレースでも、ジャックにとって簡単ではない時間があったという。しかし、ヴォルフはそうした経験そのものが将来につながると考えている。
「難しい瞬間はある。今日も彼にはいくつか難しい場面があった。でも最後にはすべてがまとまった。小さな失敗の一つひとつが、将来に向けた学びになる」
ジュニアカートの親へ「時間を与えてあげて」
競争の激しいジュニアカートの世界で子どもを支える親たちにどのようなアドバイスを送るかと尋ねられると、ヴォルフは結果を急がせないことの重要性を強調した。
「とにかく時間を与えてあげることだ。まだ本当に小さいんだから、カートを楽しませてあげてほしい。それが一番大切なことだ」
ジャックの活躍と親子のインタビューはSNSでも話題となった。ファンからは将来のF1進出を期待する声も上がり、「いつかF1でフェルナンド・アロンソとレースをしているかもしれない」と冗談交じりに将来を予想するコメントも寄せられている。
父トトはメルセデスF1を率い、母スージー・ヴォルフもレーシングドライバーとして活躍した経歴を持つ。まだ9歳のジャックにとってF1は遠い未来の話だが、まずはカートを楽しむことを最優先にしながら、そのキャリアを歩み始めている。
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