マクラーレンF1 バクーで新型Hウイング投入 2026年型マシンの開発を継続
マクラーレンは、今週末のF1アゼルバイジャンGPに「マカレナ」の愛称で呼ばれるHウイングの新仕様を投入する。2026年シーズンが終盤に向かうなか、各トップチームでは現行マシンの開発をどこまで続けるかで異なるアプローチが鮮明になっている。
Auto Motor und Sportによると、マクラーレンはF1スペインGPで回転式リアウイングのコンセプト、通称「マカレナ」を使用しなかったが、これは単純にマドリンクで求められるダウンフォースレベルに、その仕様が適していなかったためだという。
マクラーレンは新型Hウイングとフロアを投入
バクーに向けて、マクラーレンはやや高いダウンフォース領域に対応する新バージョンを開発した。ただし、バクーには非常に長いストレートがあるため、決勝ではよりフラットなモンツァ仕様に戻す可能性も残されている。
さらに、新しいフロアも投入される。特に空力効率の改善と、低速コーナーにおけるマシンの弱点への対処を狙ったアップデートとなる。
一方、フェラーリも2026年型マシンの開発を継続している。フレデリック・バスール代表によれば、現在進めている作業の多くを2027年型マシンへ直接引き継ぐことができるためだ。
「我々は12カ月前と同じ状況にはいない」
「今日開発しているものを来年のプロジェクトに移すことができるからだ。つまり、我々は作業を続けていく。おそらく別のもの、別の領域になるだろう。空力については多少減らし、その他のテーマにもう少し重点を置くことになる」
「だが、現在進めている開発の80%は来年に導入されることになる」

メルセデスはすでに2027年へリソースを移行
これに対してメルセデスは、より本格的に2027年へ軸足を移している。
トト・ヴォルフ代表は「2027年はかなり前、夏よりずっと前から始まっている」と語った。
「夏の間にリソースを翌年へ再配分した。選手権で我々がどの位置にいるかにかかわらず、それは計画どおり進んでいる」
ウィリアムズはバクーで大規模なアップデートパッケージを投入する予定だが、アレクサンダー・アルボンは、今季の開発ペースで中団のライバルに後れを取ったことを率直に認めている。
「普通のシーズンの僕たちを考えれば、バクーなら再び争いに加われたはずだ。でも、自分たちに正直にならなければならない」
「今年の開発ペースはものすごく速くて、僕たちは後れを取ってしまった」
レッドブルは「マシン劣化」の解明を優先
レッドブル・レーシングでは、アップデートそのものよりも根本的な問題の解決が優先事項となっている。エンジニアたちは、マックス・フェルスタッペンが「マシンの劣化」と表現した不可解なパフォーマンス低下の原因究明を続けている。
ローラン・メキース代表は、F1スペインGPで前進があったとしながらも、問題が短期間で解消されるものではないと説明した。
「まだすべての解決策をマシンに実装したわけではないが、正しい方向に進んでいると確信している」
「すぐに終わるプロセスではない。おそらく来年いっぱい、我々が取り組み続けることになるだろう」
2026年型マシンの開発を続けながら2027年につなげるマクラーレンとフェラーリ、すでに次期マシンへリソースを振り向けたメルセデス、そして現行車の根本的な問題解決を急ぐレッドブル。シーズン終盤の開発方針には、それぞれのチームが置かれている状況と2027年への考え方が色濃く表れている。











