マクラーレンF1 2027年マシンへの開発移行に自信「昨年よりはるかにスムーズ」

2025年はドライバーズタイトルを争いながら、シャシーとパワーユニットの両面で大幅な規則変更が導入される2026年に向けて、ほぼゼロから新車を開発する必要があった。その結果、マクラーレンは2026年シーズン序盤で後れを取り、MCL40の競争力向上を迫られることになった。
2025年は「2つの極端」の間で難しい判断
マクラーレンは2025年、ランド・ノリスが2008年のルイス・ハミルトン以来となるチームのドライバーズタイトルを獲得。コンストラクターズ選手権でも連覇を達成した。
しかし、そのタイトル争いに最後までリソースを投入したことは、全面的な技術規則変更を伴う2026年への準備との両立を難しくした。
ステラは、当時の状況を「2つの極端」の間でバランスを取らなければならなかったと振り返る。
「ある意味、今年は2つの要求の間で中間点を見つけることがより簡単だ」
「2025年には、世界選手権を勝ち取るために限界までプッシュすることと、事実上ゼロから新しいマシンを設計しなければならないことという、2つの極端な状況の間でバランスを取る必要があった」
「今年は規則変更が比較的小さいため、2つのプロジェクト間の移行ははるかにスムーズだ」
2026年はF1のシャシーとパワーユニット規則が同時に刷新される大きな転換点だった。一方、2027年に予定されている変更はそれほど大規模ではない。
そのため、MCL40で進めている開発や得られたデータの多くを、2027年型マシンにも生かすことができる。
MCL40で得る知見は2027年にも生かせる
マクラーレンにとって重要なのは、2026年型マシンの開発をいつ打ち切るかという単純な二者択一ではない。MCL40から得られる知見そのものが、次世代マシンの開発につながるからだ。
ステラは、現行世代のF1マシンはシャシー、パワーユニットともにまだ開発初期の段階にあると指摘する。
「この世代のマシンは、シャシーとパワーユニットの両方において、まだ非常に初期の段階にあるということを考慮しなければならない」
「したがって、2026年に学び続けるほぼすべてのことが、来年にも役立つことになる」
これは、2025年から2026年への移行との大きな違いだ。前年は規則が根本から変わるため、旧型マシンへの開発投資が新車に直接つながらない部分も多かった。
一方、2026年から2027年では技術的な連続性が高く、今季の開発を継続すること自体が2027年への準備にもなる。
予算上限と風洞時間の配分が焦点
ただし、リソースを無制限に投入できるわけではない。F1ではコストキャップに加え、風洞やCFD(数値流体力学)による空力開発時間も制限されている。
さらに、設計部門だけでなく、実際にパーツを製造するための人的・設備的なリソースも、2026年型と2027年型の間で振り分ける必要がある。
「もちろん、予算上限、風洞でのテスト時間、コンピューターシミュレーション、そして設計と製造におけるリソース配分について、適切なバランスを見つけなければならない」
「だが、すべての面で我々は良いポジションにいると思っている」
マクラーレンは2025年、タイトル獲得を優先したことで2026年型MCL40への準備に一定の代償を払った。だが、規則の連続性が高まる2027年に向けては事情が異なる。今季のマシンを改善しながら、その成果を次期マシンへつなげられることが、ステラのいう「中間点」を見つけやすくしている。
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