ジャック・ドゥーハン ハースF1テストで好走「F1マシンに戻れて最高の気分」
ジャック・ドゥーハンが、スペインのヘレス・サーキットで行われたハースF1チームのTPC(旧型車テスト)を終え、F1マシンへの復帰を「最高の気分」と振り返った。
2027年のドライバーラインナップをまだ確定していないハースでは、エステバン・オコンのシートを巡って複数の候補が浮上している。ドゥーハンもそのひとりであり、今回のテストでの走りは、小松礼雄代表がドライバー選考を進めるうえで重要な評価材料となる可能性がある。
ドゥーハンがヘレスでハースF1のTPCに参加
ドゥーハンは2025年末にアルピーヌを離れ、2026年シーズン開幕前にハースF1チームのリザーブドライバーに就任した。
今回、ヘレスで行われたTPC(Testing of Previous Car)では、ハースのマシンをドライブ。ドゥーハンにとってF1マシンを走らせるのは、アルピーヌから出場した2025年F1マイアミGP以来となった。
オーストラリア出身のドゥーハンは、ロードレース世界選手権500ccクラスで5度のチャンピオンに輝いたミック・ドゥーハンの息子でもある。
ヘレスでのテストでは、トヨタの支援を受けてWECに参戦する平川亮、2024年スーパーフォーミュラ王者の坪井翔と走行を分担した。
ハースはこれに先立ち、ポルトガルのポルティマオでもTPCを実施。そこではフェラーリ育成のラファエル・カマラ、マクラーレンのリザーブを務めるレオナルド・フォルナローリ、そして平川亮が走行していた。
2027年のハースF1シート候補に浮上
ハースは2027年のドライバーラインナップをまだ最終決定しておらず、オコンの去就を巡る不透明な状況が続いている。
現時点でオコン自身も残留候補ではあるものの、ハースは外部の複数のドライバーを評価している。
ポルティマオで行われた最初のTPCでは、カマラがハースに最も強い印象を残したとされている。オコンを交代させる場合、21歳のブラジル人が有力候補のひとりとみられており、フェラーリ側も育成ドライバーであるカマラのF1シート獲得を望んでいるという。
一方、今回のドゥーハンの走行も単なるテストではなく、2027年に向けた評価の意味合いを持っていたとみられる。
純粋なパフォーマンスを基準に小松礼雄がドライバーを選ぶのであれば、ヘレスでの走行を終えた段階でもドゥーハンを候補から外すことはできない状況だという。
ドゥーハンは土曜日、SNSを通じてハースへの感謝を示した。
「F1マシンのステアリングを再び握ることができて、最高の気分だった。ハースF1チームのみんなに本当に感謝している」

小松礼雄「何よりもまずパフォーマンス」
ハースF1チーム代表の小松礼雄は、2027年のドライバー決定について明確な期限を設定していない。
その一方で、小松礼雄はオリバー・ベアマンのチームメイトを選ぶ際、最も重要な基準はドライバーのパフォーマンスになると強調している。
「私は常に、パフォーマンスを基準にドライバーを選ぶと言ってきました。ですから、パフォーマンスが何よりも最優先です」
ただし、候補者の実力がほぼ同等だった場合には、メーカーとの関係やスポンサーなどの商業的要素も判断材料になるという。
「2人のドライバーのパフォーマンスが同等であれば、そのドライバーが持つ提携関係やパッケージも重要になります」
「ただ、トヨタやフェラーリとの関係があるから、あるいはスポンサー資金を500万多く持っているからといって、0.3秒遅いドライバーを選ぶことはありません」
「そういうことはしません。ですから、まずはパフォーマンスがすべてです」
「例えば0.1秒以内だったり、本当に僅差だったりすれば、提携関係やパッケージが判断材料になることは間違いありません。それでも、パフォーマンスを基準に選べると思っています」
ハースF1は決定を急がず
2027年のラインナップをいつ決定するのかと問われた小松礼雄は、少なくともすぐに発表する予定はないと説明した。
「分かりません。少なくとも来週ではない、と言っておきましょう」
「我々は非常に恵まれた状況にいると思います。本当に多くのドライバーが我々のシートに興味を持ってくれています」
ハースF1の2027年シートを巡って複数の候補が競うなか、久々にF1マシンへ復帰したドゥーハンも、その争いに加わっている。ヘレスでのTPCを経て、小松礼雄が最優先すると明言する「パフォーマンス」の面でどのような評価を得たのかが、今後のドライバー選考の焦点となる。











