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ホンダF1 スペック2の課題克服に手応え バクーでトルク精度を検証

ホンダF1 スペック2の課題克服に手応え バクーでトルク精度を検証

ホンダF1は、2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPでスペック2パワーユニットのドライバビリティを改めて検証する。折原伸太郎は、ザントフォールトで浮上した課題に対してモンツァで対策を施し、F1スペインGPではドライバーからポジティブなフィードバックを得られたと説明した。

バクー市街地サーキットでは、低速の90度コーナーが多いうえ、ウォールが間近に迫る。ドライバーが限界まで攻めるためには、アクセル操作に対して正確かつ予測可能なトルクが供給されることが重要となる。

ホンダF1にとって、マドリンクで確認した改善が異なる特性の市街地コースでも機能するかを見極める週末となる。

ザントフォールトで浮上したスペック2の課題
ホンダF1はF1オランダGPでスペック2のパワーユニットを投入したが、ザントフォールトでの実走行を通じてドライバビリティに改善すべき部分があることを確認した。

その後のモンツァでは対策を投入。ただし、高速区間が中心となるサーキット特性から、その効果を十分に評価することは難しかったという。

折原伸太郎は、その経緯について次のように説明した。

「オランダでは、ドライバビリティが改善すべき領域であることを確認しました。その後、モンツァではいくつかの対策を導入しましたが、サーキットの特性上、その効果を評価するのは難しい状況でした」

状況がより明確になったのが、低速コーナーを多く備えるマドリンクで行われたF1スペインGPだった。

「しかし、マドリードではこの点についてドライバーからポジティブなフィードバックを得ることができました。フェルナンド(アロンソ)からはいくつか改善すべき点も指摘されましたが、コーナリング時のドライバビリティについては、全体として前向きなフィードバックでした」

マドリードで確認した改善をバクーで再検証
ホンダF1は、スペック2投入後の3戦を通じてドライバビリティの改善を進めてきた。マドリードではその方向性に一定の手応えを得たものの、バクーでは異なる条件で改めて評価する必要がある。

「この方向性については満足しています。また、ここバクーには低速コーナーのセクションがあるため、ドライバビリティは非常に重要になります」

「バクーへ来る前にマドリードでポジティブなフィードバックを得られたことは良い一歩でした。今後も改善を続けていきますが、今回導入した対策は良い前進だったと思います」

バクーは長い全開区間が特徴として知られる一方、市街地セクションでは直角に近い低速コーナーが連続する。パワーユニットには絶対的なパワーだけでなく、ブレーキングからコーナー進入、そして立ち上がりにかけての扱いやすさも要求される。

折原慎太郎(ホンダ・レーシング)

90度コーナーで重要になるドライバビリティ
折原伸太郎は、バクー特有のレイアウトではアクセル操作に対するパワーユニットの反応が重要になると説明する。

「市街地サーキットなのでグリップが低いですが、レイアウトの影響もあります。90度のコーナーが多く、そうしたコーナーではドライバーのアクセルの使い方が難しいというより、少し特殊になります。そのため、ドライバビリティが非常に重要です」

マドリンクも市街地サーキットだったが、バクーとはコーナーの構成や路面、ウォールとの距離など条件が異なる。そのため、ホンダF1は走行開始後のデータを使ってスペック2の挙動を確認していく。

「先ほど申し上げたように、マドリードではポジティブなフィードバックを得ることができました。ただし、ここはレイアウトが異なります。そのため、この2つのセッションではドライバビリティがどのように機能するのかを重点的に確認していきます」

ウォール際を攻めるために必要なトルク精度
バクーでドライバビリティが重要になる最大の理由のひとつが、コースを囲むウォールの近さだ。

ランオフエリアが限られた市街地コースでは、アクセルを踏み込んだ際にドライバーが予想した以上のトルクが突然発生すれば、マシンの挙動を乱すことにつながる。限界まで攻めるためには、右足の操作とパワーユニットの出力が高い精度で一致する必要がある。

「ドライバーがトルクデリバリーの正確性を信頼できなければ、特にこのサーキットでは限界までプッシュすることができません。ウォールが非常に近いため、これはドライバーにとって非常に重要です」

「大切なのは、最大限に攻められるだけの自信をドライバーに与えることです。このサーキットでは非常に重要な要素ですし、マドリードでも同様でした」

ホンダF1は、スペック2投入直後のザントフォールトで確認したドライバビリティの課題に対し、モンツァとマドリードを通じて改善を重ねてきた。次の焦点は、マドリンクで得た手応えをバクーでも再現し、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがウォール際まで自信を持って攻められるトルクデリバリーを実現できるかに移る。

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