ホンダF1:パワーユニットコンポーネントの使用基数でペナルティ迫る

F1スペインGPでホンダF1はアルファタウリ・ホンダの2台のユニットを“戦略的な目的”ですべて2基目に交換。レッドブル・ホンダに関しては前戦70周年記念GPで2基目に交換していたが、アレクサンダー・アルボンに関してはターボチャージャーとMGU-Hを3基目に交換した。
アレクサンダー・アルボンに3基目を投入した理由について“調査したいことがあった”としている。また、決勝前には同様に理由でマックス・フェルスタッペンのマシンのICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを1基目に戻している。
ホンダのF1パワーユニットは、開幕戦でレッドブルの2台に電気系のトラブルが発生。第3戦ハンガリーGPではアルファタウリのピエール・ガスリーに問題が発生するなど、信頼性面のトラブルが頻繁に発生している。
今のところ、どのコンポーネントも“故障”ではなく、プールして再使用することは可能となっているが、すでにペナルティにリーチがかかったコンポーメントがあることは有利とはいえない。
本来、2020年の規則では、チャンピオンシップのレース数が14戦以下の場合、各ドライバーはエンジン(ICE)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャー、エネルギーストア、コントロールエレクトロニクスはすべて2基までに制限される。
現時点では13戦までしか発表されていないが、15戦以上になることはほぼ確実だと考えられており、FIA(国際自動車連盟)はそれを見越してエンジン(ICE)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャーは3基まで、コントロールエレクトロニクスとエネルギーストアは2基までという制限が適用されている。
| チーム | ドライバー | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メルセデス (メルセデス) | ルイス・ハミルトン | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| バルテリ・ボッタス | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | |
| フェラーリ (フェラーリ) | セバスチャン・ベッテル | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 |
| シャルル・ルクレール | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | |
| レッドブル・ホンダ (ホンダ) | マックス・フェルスタッペン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| アレクサンダー・アルボン | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | |
| マクラーレン (ルノー) | カルロス・サインツ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| ランド・ノリス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
| ルノー(ルノー) | ダニエル・リカルド | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
| エステバン・オコン | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
| アルファタウリ・ホンダ (ホンダ) | ダニール・クビアト | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| ピエール・ガスリー | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | |
| レーシング・ポイント (メルセデス) | セルジオ・ペレス | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| ランス・ストロール | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | |
| アルファロメオ (フェラーリ) | キミ・ライコネン | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| アントニオ・ジョビナッツィ | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | |
| ハース (フェラーリ) | ロマン・グロージャン | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| ケビン・マグヌッセン | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | |
| ウィリアムズ (メルセデス) | ジョージ・ラッセル | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
| ニコラス・ラティフィ | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 |
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ
