ホンダF1 アロンソ8位で4ポイント獲得も「PUの実力を完全に反映した結果ではない」
ホンダ(HRC)は、2026年F1第16戦バーレーンGPの決勝で、アストンマーティン・ホンダF1のフェルナンド・アロンソが8位に入り、4ポイントを獲得した。トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、厳しいパワーユニット(PU)の状況が続くなかで「チーム全員が力を合わせて最大限の結果を引き出した」と評価した。
一方で折原伸太郎は、今回の8位が「パワーユニットの実力を完全に反映しているわけではない」とも強調した。セパンではエンジンの燃焼やドライバビリティに課題を抱えており、HRCとアストンマーティンは週末を通してPUセッティングの最適化に取り組んだ。
燃焼とドライバビリティで厳しい状況
2026年シーズンからアストンマーティンへのワークスPU供給を開始したホンダにとって、セパンでの週末は決して簡単なものではなかった。
折原伸太郎は、HRC側が直面していた課題について次のように説明した。
「今週末のマレーシアGPは、エンジンの燃焼やドライバビリティの面で厳しい状況下でしたが、我々HRCのエンジニア陣はアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームと連携してPUセッティングの最適化に取り組みました」
バーレーンGPの決勝は、スタート前にセパンを襲った激しい雨によって予定時刻から大幅に遅れて開始された。最初のフォーメーションラップでは複数のマシンにパワーが出ない問題が発生し、スタート手順が中断される異例の展開となった。
その後、路面が回復してレースが開始されたが、気温は週末を通して想定されていた水準より低くなった。折原伸太郎は、このコンディションもPUを運用するうえでプラスに働いたと説明する。
「決勝レースでは想定より気温が低かったことも幸いし、その状況を活かしながら適切な対応を取ることができました」
アロンソが8位で4ポイント獲得
決勝ではフェルナンド・アロンソが12番グリッド、ランス・ストロールが14番グリッドからスタートした。
アロンソはウエット路面が残るなかでミディアムタイヤを選択。インターミディエイト勢に対して序盤は苦しい展開となったが、マシンをコース上にとどめ、その後のセーフティカーによって失った差を取り戻した。
終盤にはランド・ノリスらとのポイント圏内を巡る争いを展開し、最終的に8位でフィニッシュ。アストンマーティン・ホンダF1に4ポイントをもたらした。
ストロールも12位で完走し、2台そろってチェッカーを受けた。
折原伸太郎は、厳しい状況から得た4ポイントには大きな価値があると評価する一方、今回のリザルトだけでPUの現在地を判断することには慎重な姿勢を示した。
「今日の結果は我々にとって価値のあるものとなりました。このリザルトがパワーユニットの実力を完全に反映しているわけではありませんが、チーム全員が力を合わせて最大限の結果を引き出した結果、4ポイントを獲得することができました」

「PUの実力を完全に反映した結果ではない」
今回の8位は、アストンマーティンとHRCが難しい週末のなかでレース展開も生かしながら獲得した結果だった。
アロンソ自身もレース後、「今週末はより競争力があったし、そのパフォーマンスを結果につなげることができた」と語る一方、セーフティカーが大きな助けになったことを認めている。
ホンダ側も同様に、4ポイントという結果を評価しながら、それをPUそのものの競争力と単純に結びつけてはいない。
セパンではコース特性や低グリップの路面によって、これまでアストンマーティン・ホンダF1が苦しんできた直線性能の弱点が相対的に目立ちにくくなった。さらに決勝では雨によって気温が下がり、レース展開もセーフティカーによって大きく変化した。
そうした複数の要素が重なったなかで、アストンマーティンとHRCは得られる最大限の結果を持ち帰った形だ。
The hard work continues 🤝 #BahrainGP #F1 https://t.co/xlRcslEyz0
— Honda Racing F1 (@HondaRacingF1) October 4, 2026
イタリアGPからの苦戦を経て得た前向きな結果
ホンダにとって、今回のポイント獲得は直近の厳しい戦いを経たうえでの成果でもある。
折原伸太郎はイタリアGP以降の3戦を振り返り、積み重ねてきた作業がセパンでの結果につながったと評価した。
「イタリアGPからの3レースでは厳しい局面もありましたが、その中で積み重ねたハードワークを考えれば、今回の結果はHondaにとって前向きな成果です」
「残りのシーズンに向けても、さらなる改善を目指して全力で取り組んでいきます」
燃焼やドライバビリティなどPU側に依然として改善すべき課題を抱えるなか、アロンソの8位によって4ポイントを獲得したアストンマーティン・ホンダF1。折原伸太郎が「PUの実力を完全に反映しているわけではない」と冷静に現状を捉える一方、難しいコンディションのなかでチームとHRCが最大限の結果を引き出したことは、残り7戦に向けた前向きな材料となった。











