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ホンダ 若手ドライバー育成を刷新 2027年から「即戦力」重視の新プログラム

ホンダ 若手ドライバー育成を刷新 2027年から「即戦力」重視の新プログラム

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、レーシングドライバー育成スクール「ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)」のFormulaクラスを刷新し、2027年度から「Honda Racing Driver Academy(HRCドライバーアカデミー)」として始動すると発表した。

新たなHRCドライバーアカデミーでは、従来の育成理念を継承しながらカリキュラムの構成を見直し、夏までにスカラシップ生を選抜。その後、翌シーズンのレース参戦で早期に結果を残すことを目指す新カリキュラム「即戦力強化プログラム」を導入する。

夏までにスカラシップ生を選抜

これまでのHRS Formulaクラスでは、春から夏にかけてアドバンスコースを実施し、その受講生の中から候補生を選抜。秋にスカラシップ選考会を開催した上で、スカラシップ獲得者を決定していた。

2027年度からのHRCドライバーアカデミーでは、これまでと同等の走行時間を確保しながら、カリキュラムを夏までに完了させ、その段階でスカラシップ生を選抜する方式へと変更する。

また、近年は海外からの受講希望者も増えており、カリキュラムを夏までに完結させることで、日本に長期間滞在する負担を軽減する狙いもある。

スカラシップ生に「即戦力強化プログラム」

今回の刷新で大きな柱となるのが、選抜されたスカラシップ生を対象に新たに導入される「即戦力強化プログラム」だ。

このプログラムでは、翌シーズンのレース参戦における早期活躍を目指し、各選手が抱える課題や目標に応じて、HRCがトレーニングプログラムを個別に設定する。

一律の育成メニューではなく、それぞれの選手に合わせたパーソナライズ型のプログラムを展開することで、実戦で即戦力となるレーシングドライバーの育成を推進する。

HRCは国内外を問わず、各選手に最適化された育成環境を構築することで、世界で活躍できるレーシングドライバーの輩出を目指す。

渡辺康治「世界中の才能ある若手にとって魅力ある育成の場に」

株式会社ホンダ・レーシングの渡辺康治代表取締役社長は、30年以上にわたって多くのレーシングドライバーを輩出してきたスクールの歴史を継承しながら、若手育成をさらに強化していく考えを示した。

「HRS(旧:鈴鹿サーキット・レーシング・スクール、SRS)は、開校以来30年以上にわたって国内外の様々なカテゴリーで活躍するレーシングドライバーを多数輩出し、日本のモータースポーツの発展に貢献してきました。私たちは、この歴史と実績に大きな誇りを持っています。モータースポーツ人材の育成は、HRCにとって極めて重要な使命であり、今後もより一層注力していく所存です」

「今回導入する新カリキュラムは、受講生一人ひとりの可能性をさらに拡げ、新たな挑戦への機会を創出するものになると考えています。Honda Racing Driver Academyが日本のみならず、世界中の才能ある若手ドライバーにとって魅力ある育成の場となり、多くの有望な選手に会えることを期待しています」

佐藤琢磨「実力だけでは測り切れないポテンシャルを見出す」

Honda Racing Driver Academyのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、一度のオーディションだけで選手を評価するのではなく、一定期間にわたって成長を見極める従来の育成方針を継承すると説明した。

「オーディションでの一度の走りだけで判断するのではなく、一定期間にわたり選手一人ひとりと向き合い、成長の過程を見ることで、その時点の実力だけでは測り切れないポテンシャルを見出すことは、私たちが大切にしている育成理念の一つです。今回導入する新カリキュラムでも、その考え方は継承しながら、より効率的かつ実践的に一人ひとりの力を伸ばしていける内容としました」

さらに、新たなプログラムでは育成後のレース活動を強く意識していると語った。

「レースの世界では、最終的に結果を残すことが極めて重要です。新たなプログラムでは、レース参戦後のより早い段階から力を発揮し、活躍できる選手の育成を目指します。この新しい環境に挑戦し、自らの可能性をさらに拡げてくれる選手たちと出会えることを楽しみにしています」

2027年度のHRCドライバーアカデミー入校エントリーは、2026年10月2日午前10時から開始される。長年にわたって日本のモータースポーツを支えるドライバーを育成してきたホンダの育成システムは、「Honda Racing Driver Academy」への刷新と「即戦力強化プログラム」の導入によって、新たな段階へと移行する。

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