ルイス・ハミルトン F1スプリント予選での黄旗違反なしとFIA判断

ハミルトンは、セッション終盤のSQ2でシャルル・ルクレール(フェラーリ)のスピンにより掲示された黄旗の影響を受け、最終ラップを完走できず11番手で敗退。黄旗区間で十分にスピードを落とさなかった可能性が指摘され、スチュワードによる調査が行われた。
スチュワードの判断と経緯
FIAは調査の結果、ハミルトンが違反を犯したとは認定せず、レース出走順位(11番グリッド)を維持することを決定した。
声明によると、ルクレールのスピンでターン10出口にダブルウェーブドイエローが発動されたのは、ハミルトンがすでにコーナーへ進入した直後だった。左側のライトパネルが点灯したのはほんの一瞬で、オンボード映像でもハミルトンが信号を視認できなかったことが確認されたという。
ただし、ルクレールの停止車両とその先のグリーンライトを確認していたため、少なくとも黄旗区間にいることは認識していたとスチュワードは指摘。テレメトリーデータ上でも一瞬スロットルをためらう挙動はあったが、十分な減速ではなかったと判断された。
その上で、「過去の類似ケースとの整合性を保つため」として、通常科される5グリッド降格ではなく戒告(リプリマンド)で処理することが妥当と結論づけた。
FIAは次のように説明している。
「ライトパネルの点灯はわずか一瞬であり、ドライバーは右側のターンインポイントを注視していた。したがって信号を視認できなかったとする説明は信頼できる。一方で、彼は停止した16号車を見ており、その時点で黄旗区間であることを理解すべきだった」
フェラーリの現状と週末展望
ルクレールはスピンにより8番手にとどまり、チームメイトのハミルトンも11番手スタートとなった。両者ともにインテルラゴスでのフェラーリF1のペース不足を露呈する形となった。
スプリント本番は天候変化の可能性も高く、ハミルトンにとっては順位挽回のチャンスが残されている。
カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1ブラジルGP
