ハースF1 2027年にラファエル・カマラ起用濃厚 ジーン・ハースが強く後押し
ハースF1は2027年のドライバーラインナップとして、フェラーリ育成のラファエル・カマラをオリバー・ベアマンのチームメイトに起用する可能性が高まっている。
イタリアのAutoRacer.itは、カマラの2027年ハースF1加入について「ほぼ決まり」の段階にあると報道。これまでハースは複数の候補を比較してきたが、カマラの起用を強く後押ししているのはチーム代表の小松礼雄というより、オーナーのジーン・ハースだという。
5人の候補からカマラとフォルナローリに絞り込み
小松礼雄は以前、2027年に向けて5人のドライバーを候補として評価していることを明かしていた。ハースはここ数カ月、テストや比較作業を通じて各候補についてさまざまなデータを収集してきた。
その選考のなかで最終的に有力候補として浮上したのが、ブラジル出身のラファエル・カマラとイタリア出身のレオナルド・フォルナローリだった。
技術面での評価には小松礼雄とハースのスタッフも深く関わっている。しかし、最終的にカマラへと大きく傾くきっかけになったのは、ジーン・ハース自身の強い意向だったという。
フェラーリがF1昇格を見据えて育成
カマラはフェラーリが将来を見据えて投資してきた若手ドライバーのひとりだ。これまでF1マシンによるテストプログラムを数多くこなし、走行距離を積み重ねてきた。
フェラーリはカマラを段階的にチームの作業手順へと組み込み、マシンの扱いだけでなく、エンジニアとのコミュニケーションや技術的なフィードバックについても経験を積ませてきた。
現在はフェラーリF1のリザーブドライバーも務めており、ハースへの加入が実現すれば、マラネロが進めてきた育成プログラムの自然な延長線上に位置づけられる。
ハースにとって一連のテストは、下位カテゴリーでの成績だけでは判断できない部分を確認する機会でもあった。F1マシンへの適応力、準備の質、一貫性などを直接評価することができたという。
カマラはそこで非常に高い評価を受け、チーム関係者、とりわけジーン・ハースに強い印象を与えたとされる。ハースとフェラーリの双方が、その将来性を高く評価しているという。
フォルナローリも高評価「落選」ではない
一方、カマラが優勢になったからといって、フォルナローリの評価が低かったわけではない。
フォルナローリは特に事前準備の面で優れた姿勢を示し、ハースとの作業でも好意的な評価を得ていた。予定されたプログラムに十分な準備をして臨み、安定した仕事ぶりを見せたという。
小松礼雄が当初明かしていた5人の候補から、最終的にカマラとフォルナローリが有力候補として残ったこと自体、両者が高く評価されていたことを示している。
最終的な違いを生んだのは、純粋な技術評価だけではないようだ。

ジーン・ハースがカマラ起用を強く後押し
小松礼雄はチーム側の技術的な評価プロセスを進めてきたが、カマラを2027年のレースドライバーに据えることを最も強く支持しているのはジーン・ハースだという。
ジーン・ハースはカマラのテストでのパフォーマンスと将来性を高く評価し、その意向によってブラジル人ドライバーが2027年のシート争いで一歩前に出たとされている。
したがって、今回の動きはフォルナローリに対する否定的な評価というより、ハースがカマラの成長性に賭ける判断とみられる。そこにはフェラーリがこれまでカマラに行ってきた投資も背景にある。
2027年ハースはフェラーリ育成コンビか
カマラの加入が実現すれば、2027年のハースとフェラーリの関係はドライバー面でもさらに色濃いものになる。
ベアマンもフェラーリ・ドライバー・アカデミー出身で、フェラーリF1のリザーブドライバーを務めてきた。カマラが加入すれば、ハースはフェラーリが育成してきた若手2人をレギュラードライバーとして起用することになる。
フェラーリにとっても、自ら投資してきた2人の若手が同時にF1のレギュラーシートを獲得し、しかも同じカスタマーチームで経験を積めることには大きな意味がある。
小松礼雄が明かしていた5人の候補から、争いはカマラとフォルナローリを中心に絞られた。そして現時点では、ジーン・ハースの強い後押しを受けたカマラが、2027年にベアマンのチームメイトとなる可能性が大きく高まっている。











