フェラーリF1 イタリアGPのミハエル・シューマッハ特別カラーSF-26を披露

フェラーリはすでにモンツァでシューマッハへのトリビュートカラーを採用することを予告し、ハミルトンとルクレールが着用する特別レーシングスーツも公開していた。
そして今回、そのテーマをSF-26に落とし込んだ完成形が明らかになった。
1996年のF310をイメージしたSF-26
今回のスペシャルリバリーは、シューマッハがベネトンからフェラーリに移籍した1996年にドライブしたF310からインスピレーションを得ている。
フェラーリは、イタリアGP仕様について「主に赤を基調とし、ウイングの一部に白を取り入れ、そこに黒を組み合わせた」デザインだと説明している。
通常仕様のSF-26ではシーズン開幕からエンジンカバーなどに大きく白が使われてきたが、モンツァ仕様ではその印象を大きく変更。車体を赤主体とすることで、シューマッハがフェラーリで戦い始めた1996年当時を思わせる姿となった。
ホイールにも当時を意識したディテールが盛り込まれている。
「当時と同じくBBS製のホイールにはゴールドのアクセントが施され、あのシーズンに使用していたマグネシウム製リム本来のカラーを想起させるものとなっている」
カーナンバーのフォントもシューマッハ時代のフェラーリをイメージしたものに変更され、マシンにはシューマッハのサインも取り入れられた。

ハミルトンが望んでいた「赤いコックピット」も実現
今回のSF-26では、ルイス・ハミルトンが以前から望んでいた赤いコックピットも実現した。
ハミルトンは6月のF1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げた際、30年前の1996年に同じサーキットでフェラーリ初勝利を飾ったシューマッハへの憧れを語っていた。
当時12歳だったハミルトンは、テレビで赤いフェラーリを見ながらコックピットに座る自分を想像していたという。
「僕はたぶん家のソファに座ってそのレースを見ていた。膝の上に皿を置いて、サンドイッチかチキンヌードルスープでも食べながらね」
「日曜日なら、レースをしていなければ12歳の僕はテレビの前にいた。そしてあの赤いマシンを見ながら、『あの赤いコックピットに座るのはどんな気分なんだろう』と思っていたんだ」
一方、2026年の通常仕様のSF-26はコックピット周辺が白となっており、ハミルトンはそのカラーリングについて率直な思いを明かしていた。
「僕のコックピットは白なんだ。正直あまり気に入っていない」
「ミハエルのように赤くしたかったんだ。いつかまた赤くしてもらうつもりだよ」
その希望が、シューマッハへのトリビュートという形でモンツァで実現することになった。ハミルトンにとっては、幼少期に憧れたシューマッハ時代のフェラーリをより強く感じさせる特別なSF-26となる。

シューマッハのフェラーリ初年度から30周年
2026年は、シューマッハがフェラーリに加入した1996年から30周年にあたる。
2度のF1ワールドチャンピオンとしてマラネロに加わったシューマッハは、移籍初年度にスペインGP、ベルギーGP、イタリアGPで3勝を挙げた。
なかでもモンツァではティフォシの前でフェラーリ移籍後初となるイタリアGP優勝を達成。そこからフェラーリとシューマッハはF1史に残る黄金時代を築いていくことになる。
シューマッハはフェラーリ在籍中に72勝を挙げ、2000年から2004年まで5年連続でドライバーズタイトルを獲得した。今回のトリビュートは、1996年のフェラーリ加入から30周年、そして2006年に同チームで最後のシーズンを戦ってから20周年という節目に合わせたものでもある。


ハミルトンとルクレールのレーシングスーツも特別仕様
フェラーリはマシンに先立ち、ハミルトンとルクレールがイタリアGPで着用するスペシャルレーシングスーツも公開している。
レーシングスーツには白いストライプが入り、シューマッハのパーソナルロゴを配置。背面には7度のF1ワールドチャンピオンを象徴する7つの白い星があしらわれている。フェラーリの特別コレクションにも、7つの星やゴールドの月桂樹など1996年当時をモチーフとしたディテールが採用された。
フェラーリにとってモンツァは、ティフォシが大挙して集まるシーズン最大のホームイベントだ。2026年はそこにシューマッハとフェラーリの歴史という特別な意味が加わる。
30年前にシューマッハが駆ったF310を現代のSF-26で表現し、ハミルトンがかねて望んでいた赤いコックピットも実現。ハミルトンとルクレールは、フェラーリ黄金時代へのオマージュをまとった特別仕様のマシンでイタリアGPに臨む。
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1イタリアGP
