エステバン・オコン ハースF1放出へ 2027年からトヨタでWEC参戦との報道
エステバン・オコンが2026年限りでハースF1チームを離れ、2027年からトヨタのファクトリードライバーとしてWEC(FIA世界耐久選手権)に参戦するとオランダのFORMULE1.nlが報じた。
同メディアが複数の情報筋から確認したとして伝えたもので、ハースF1チームは2027年の後任としてフェラーリ育成のラファエル・カマラを起用することを決定したという。これにより、30歳のオコンはF1を離れ、トヨタから新たなキャリアをスタートさせることになる。
オコンがF1を離れトヨタからWEC参戦へ
FORMULE1.nlによると、エステバン・オコンは現在の契約が終了する2026年シーズンをもってハースF1チームを離れる。
その後はF1の別チームへ移籍するのではなく、WECへ転向。トヨタのファクトリーチームから参戦することになるという。
トヨタはハースF1チームの重要な技術パートナーであり、その関係も今回の移籍につながったとされている。
オコンは2025年にアルピーヌからハースF1チームへ移籍。アルピーヌでは前身のルノー時代を含めて5シーズンを過ごしていた。
ハース加入初年度となった2025年はドライバーズランキング15位でシーズンを終え、F1ルーキーだったチームメイトのオリバー・ベアマンは13位。2026年もベアマンがオコンを上回るパフォーマンスを見せており、オコンの将来を巡ってはシーズン後半に入ってから不透明な状況が続いていた。
オコン自身もF1アゼルバイジャンGPを前に、2027年について「間違いなくフリーエージェント」と認めていた。
「現時点では、来年に向けて僕は間違いなくフリーエージェントだ。僕にはどうすることもできない話し合いが行われている。自分ではコントロールできないこともある。だから、年末までプッシュし続けて、どうなるか見てみるよ」
他チームとも交渉しているのかと問われると「もちろん」と答え、ハース残留の可能性については「どうなるか見てみよう」と話していた。

ハースF1は後任にラファエル・カマラを選択
オコン放出の背景にあるのが、ハースF1チームによる2027年ドライバー選考だ。
FORMULE1.nlによれば、ハースはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に所属する21歳のブラジル人、ラファエル・カマラを2027年のレースドライバーとして起用することを決めたという。
カマラは2021年11月にFDA入り。カートからシングルシーターへ転向した後、2024年にFRECAのタイトルを獲得し、2025年にはトライデントからFIA F3選手権に参戦した。
FIA F3選手権では4勝と5回のポールポジションを記録してチャンピオンを獲得。2026年はインビクタ・レーシングからFIA F2選手権へ昇格し、ルーキーながらタイトル争いを展開している。
アゼルバイジャン大会では第2フィーチャーレースで優勝し、ニコラ・ツォロフを上回って選手権首位に浮上した。
小松礼雄はポルティマオで候補者を評価
カマラは8月末にポルティマオで実施されたハースF1チームのTPC(旧型車テスト)にも参加した。
このテストにはカマラのほか、レオナルド・フォルナローリと平川亮も参加。さらにハースはジャック・ドゥーハンも評価しており、複数の候補者を比較したうえで2027年のラインアップを検討していた。
ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄は、F1アゼルバイジャンGPで候補者について次のように語っていた。
「正直なところ、ポルティマオでテストした3人のドライバーは全員、本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ジャックもここ数週間、とてもいい仕事をしています」
「非常に才能のあるドライバーたちからこれだけ関心を持ってもらえているので、我々はとても恵まれた立場にいます。だからこそ、結果を非常に慎重に分析しなければなりません」
小松礼雄は当時、「まだ決定していない」と説明し、評価自体は完了しており、オーナーのジーン・ハースと協議したうえで最終決定を下すとしていた。
ベアマンとカマラの若手コンビへ
FORMULE1.nlの報道通りであれば、ハースF1チームは最終的にカマラを選択し、オコンとの契約を2026年限りで終了することになる。
カマラは同じフェラーリ育成出身のオリバー・ベアマンとコンビを組み、2027年にF1デビューを果たすことになる。
一方、オコンは2016年にマノーからF1デビューして以来続けてきたF1でのキャリアに区切りをつけ、新天地をWECに求めることになる。
現時点でハースF1チーム、トヨタのいずれからもオコンの2027年について正式発表は行われていない。今回の情報はFORMULE1.nlによる報道段階だが、実現すればオコンはF1からスポーツカーへ転向し、トヨタのファクトリードライバーとしてWECで新たなキャリアをスタートさせることになる。











