第2回 F1バルセロナテスト最終日 : 全F1ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権にむけた6日間のプレシーズンテストが終了。2月28日(金)にスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットでF1バルセロナテストが最終日を迎えた。

開幕戦オーストラリアGPにむけたコース上での総仕上げとなる最終日のテストでは、各マシンがそのポテンシャルを示し始めた。午前中にはこれまでおとなしかったルノーF1チームが動きをみせ、ダニエル・リカルドが最速タイムをマークした。

だが、午後にはメルセデスのバルテリ・ボッタスがそれを塗り替えてトップタイムを記録。2番手にはボッタスよりも1段階柔らかいC4タイヤでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが0.073秒差に迫る2番手タイムを記録した。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
プレシーズンテストはこれで終わりだ。僕たちはいくつかの小さな問題を数マイルで逃しただけで最大限に活用できたい、満足できると思う。マシンにはすでに良いフィーリングを持っているし、ロングランとショートランをして慣れる機会を得ることができて良かった。それに何度かスタート練習することもできた。僕たちはほとんどのエリアで一歩前進したと感じているし、テストは成功だった。いつものように、僕たちはこれから自分自身のパフォーマンスに集中し、テストから学んだことを実行に移すために開幕戦前の重要な2週間を迎える」

2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「この2週間で、メルボルンでの開幕戦に向けて、はっきりと手ごたえが感じられ、いい準備ができた。6日間で望んでいたことをすべて試せて、満足している。もちろん、ハードワークを止めていいとは思っていないし、改善できる箇所は常にあるものだ。完璧なマシンなど存在はしないし、ましてやシーズン前のこの時期だ。さらなる進化を目指して取り組んでいかなければならない。僕もアレックス(アルボン)も、いくつかミスはあったが、心配はしていません。開幕戦でそうなるよりも、このテストの場でマシンの限界を見極めたかった。あとでボロが出るよりもよかったし、メルボルンではさらなるペースを発揮できると思う。メルセデスは予想通り速いが、現時点ではあまり気にしないようにしている。彼らがどんなことをしているのかは分からないので、自分たちのことに集中すべきだ。僕らのペースはなかなかいいし、いいスタートになった。メルボルンで競争力を発揮できればと思う」

3番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日の走行に満足しているし、午前中のタイムシートのトップで終えることはボーナスだった。プレシーズンテストを締めくくるには良い方法だ。でも、テストだし、それについて過度に興奮しているわけではない。午前中に昨日からいくつかの問題を解決できた。週全体を振り返ってみると僕たちにとってポジティブだった。マシンの全体的なバランスを改善し、いくつかのセットアップ変更に取り組んだし、信頼性は非常に高い。ヴィリーでのエンジンテストではこれまでにないほど多くの走行距離を回しているし、2つのテストの結果を組み合わせると、最終的にはオーストラリアでの開幕戦にむけてポジティブな兆候を示している」

4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
コメントなし

5番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「僕たちはテストをうまくやり遂げた! この2週間はクレイジーなくらい早く過ぎ去った。現場とファクトリーの全員が膨大な量の仕事をして激しい2週間だった。マシンは昨年から一歩前進したような気がするけど、メルボルンまで解決する必要があるいくつかの問題がまだあることは明らかだ。チームを完全に信頼しているし、彼らがオーストラリアに良い立場で到着するできるように全力を尽くしてくれることはわかっている。新しいシーズンのスタートは非常に早くやってくる。もうたった2週間でレースをしにいく。待ちきれない」

6番手:エステバン・オコン(ルノー)
「とても良い一日だったし、マシンはとても強く感じた。昨日から良い方向に進み続けることができた、今日のマシンはこの2週間で最高の感触だった。とても満足している。走行の終盤にはピットストップの練習をしたけど、非常に一貫性のあるパフォーマンスをスタッフたちが発揮していて、またやり直すことができたのは嬉しかった。全体としてとてもポジティブな一日だったし、すべてがうまくいったことを嬉しく思う。多くの周回数を重ねてテストを終えるのは良いことだ。僕たちには取り組む必要があるエリアがいくつかあるけど、開幕戦のためにメルボルンに行く準備はできていると感じている」

7番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「この6日間で多くの有用なデータが得られたし、僕たちは今シーズンを開始する準備ができていると思う。それを楽しみにしているし、開幕戦から競争力があることを期待している。 もちろん、長いシーズンになる。メルボルンのどこからスタートするかは重要ではなく、アブダビでどの位置で終えるかが重要だ。現場とファクトリーの全員に感謝する。 全員が冬の間にかなりの量の仕事をした。僕に関しては、旅行を始める前にリラックスするための少しの休憩時間を設けて、フィジカル面の準備をする予定だ。オーストラリアまでは長い道のりだけど、レースをするのが待ち切れない」

8番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「良い一日でテストを締めくくることができた。午前中はまだやり残していたいくつかのテスト項目にチェックを入れ、なんとか結論を出して、マシンを明確に読み取ることができた。午後はロングランやレースシミュレーション、さまざまな条件でマシンをテストすることが重要だった。今回もそれなりの走りができたように感じた。チーム全体のシーズン前のハードワークに感謝ししている」

9番手:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「生産的な一日だった。ほぼ望んでいた全ての周回数を走り込むことができた。午前中は予選シミュレーションを行い、午後はレースシミュレーションを行った。多くの周回数を重ねて、オーストラリアにむけて良い準備ができた。 昨年よりも良いポジションにいることは間違いないけど、興奮しすぎるつもりはない。 私はメルボルンに行って戦えると楽観しているけど、そこに着くまではわからない。私自身とチームの全員が、そこでマシンからすべてを引き出すために最善を尽くしていく」

10番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「とても実りある一日になった。多くの周回を重ね、取り組んだ内容に満足している。コースに出るたびに気づきや学びがたくさんあるので、今日のデータはすべて解析し、オーストラリアでの開幕戦に向けてベストなパッケージを準備する。今日の前半の課題が、僕の最速ラップに約0.1秒影響したが、午後のプランにその対策を盛り込み、セッション中に解決した」

11番手:ロマン・グロージャン(ハース)
「僕といては良い午前だった。たくさんのテストを完了した。最終日なので、みんなパフォーマンスを少し楽しみにしている。これは楽しいことだ。最後後にマシンがどのように振る舞い、進化するかを確認するためにロングスティントを走ることができた。テストでみんなが行った仕事にとても満足している。メルボルンに備えるために、これから最高のツールをすべてまとめる必要がある」

12番手:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
「シーズン前の2日半しかマシンに乗れないことは、過去にやってきたたこととはかけ離れているので、この2週間を最大限に活用することが重要だった。テストは魅力的ではないし、 長く感じる日もあったけど、ここで行う作業が今シーズンの基礎となる。僕たちは宿題をこなした。オーストラリアで次にマシンに乗るときが重要だ」

13番手:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「日中にクラッチに問題が発生したのは不運だった。最後に戻ることができた。短い時間でみんなが本当に良い仕事をしてマシン元通りにしてくれた。最後に2回のショートランをしたけど、これまで走ったことのないC4タイヤだったので有益だった。走行という点では最適な一日ではなかったけど、それから学ぶことだできた」

14番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「テスト6日間は、とても充実しており、スムーズに進んだ。多くの周回を重ねることができて、さまざまな開発パーツをテストし、いい結果を得られた。解析するデータはたくさんあるが、マシンに対する理解が深まり、優れた部分も発見できたので、非常に好調なテストだった。メルセデスは間違いなく速いし、フェラーリも好調そうなので、それぞれの立ち位置を見極めるのはとても難しい。マシンには、最初の周回から力強さを実感できて、初日から満足しているけど、開幕戦が始まるまでは状況は分からない。いよいよレースというのは信じられないけど、ワクワクして待ちきれない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー