シャルル・ルクレール F1イタリアGP決勝「4位以上は無理だった」

レース序盤にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と激しい攻防を繰り広げ、ティフォシを沸かせたものの、最終的には表彰台を逃す結果となった。
スタート直後、ルクレールは好発進を決め、ピアストリを一時的にかわして3番手に浮上。しかしその後すぐに抜き返され、序盤の数周でタイヤをオーバーヒートさせてしまったことでペースを落とし、10周ほど苦しい展開を強いられた。その後は持ち直したものの、最終的に4位でチェッカーを受けることになった。
「簡単な一日ではなかった」とルクレールはレース後に語った。「序盤はピアストリと戦ったけど、すぐにタイヤをオーバーヒートさせてしまって代償を払った。その後は回復したけれど、前のマシンと同じペースを持てていたわけではなく、ポジションを上げるのは難しかった。だから今日はこれ以上できることはなかった」
フェラーリは週末を通して好調な滑り出しを見せ、金曜フリー走行1回目では1-2を達成。ルクレール自身も予選で4番手を獲得していたが、決勝ではレッドブルとマクラーレンの速さに太刀打ちできなかった。
「今日は後悔はない」とルクレールは付け加えた。「ピアストリとのバトルは楽しかった。僕がミスをすると彼に抜かれ、彼がミスをすると僕が抜く、そんな攻防だった。でも彼らのほうが明らかに速かった。クルマ以上のことをしようとして何度もリアを失ったし、残念ながらこれ以上の結果を望むのは無理だった。今日のレースペースは予想より少し悪かった」

残り8戦となった今季。今後の戦いに向けてルクレールは「バクー、シンガポール、ラスベガスでは少しチャンスがあるかもしれない」と述べつつも、現実的な展望を示した。
「バクーは好きなサーキットだし、過去に強さを見せてきた。でも決勝ではオーバーテイクが簡単だから、レースペースがなければすぐに苦しくなる。シンガポールは予選が重要で、決勝は抜きにくいからチャンスはあると思う。ラスベガスも含めて、この3戦は勝利に近づけるかもしれない。でも我々が優勝候補で行くことはなく、常に3番手。レッドブルが何らかの理由で崩れたら2番手の力になれるかもしれないが、トップ争いは簡単ではない」
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