フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ベルギーGPの予選でスリップストリームの恩恵を受けようとするよりも、タイヤの状態を優先したことが圧倒的な差をつけてのポールポジションに繋がったと考えている。Q3の1回目の走行で1分42秒644をマークしてトップに立ったシャルル・ルクレールは、2回目のアタックでもさらにタイムを更新して1分42秒519を記録。2番手のセバスチャン・ベッテルに0.748秒差もの差をつけてポールポジションを獲得した。
Q3では多くのドライバーがスパ・フランコルシャンのロングストレートでスリップストリームの恩恵を受けようと他のマシンにくっついて渋滞を起こしていたが、シャルル・ルクレールはチームのその戦略をとらないことを要求し、代わりにタイヤの準備に集中した。「もちろん、驚きべき気分だ。でも、特にQ3はトリッキーだった。かなり苦労した」とシャルル・ルクレールは語る。「ラップの開始時は、周りにすべてのクルマがいてトラフィックが凄かったので、とても乱雑になっていた。でも、最後には正しくフルラップを走り切ることができたし、とても満足している。もちろん、これほどまで先行できるとは思っていなかった。でも、いずれにしろ自分のラップには満足している」「最初はQ3の1回目の走行で完璧なスリップストリームを狙っていたけど、そのあと、ターン1にむけてタイヤが準備できていないと感じたし、実際にかなりのタイムを失った。それでQ3の2回目の走行にむけてチームにスリップストリームなしで自分の仕事をするので、一人で走れる準備ができたらいつでも送り出してくれと頼んだ」「僕の意見では、僕のクルマではスリップストリームを得るよりもタイヤを適切なウインドウに置いたほうがいいと感じたので、できるだけ早くに出て行った。いずれにしろ、前に何台かいたけどね」シャルル・ルクレールは、以前にセバスチャン・ベッテルと比較した弱点のひとつとしてレースペースに取り組む必要があると語っていたが、ハンガリーGP後のパフォーマンスを分析したことで、良い走りができることを期待していると語る。「FP1から僕たちは速かったと思うけど、FP2でのレースシミュレーションではそれほど速くなかった」とシャルル・ルクレールは語る。「だから、明日は簡単にはいかないと思う。全力を尽くすつもりだ。今日のギャップはかなり大きかったけど、明日もそうなるとは限らない。昨日実施したレースランを改善するために懸命に努力していく。どうなるか見てみよう」「ハンガリーのレースをかなり分析したし、実際よりも悪く見えたかもしれないけど、そこに関して僕の側でやらなければならない仕事はあるのは明らかだった。だから、明日はそれが成果を挙げるか見てみるつもりだ。いくつかのことを変更した。とても細かい部分だけどね。このレベルでは常に細部が違いを生む。明日はその部分が良くなっているか見てみるつもりだ」関連:F1ベルギーGP 予選 | ルクレールがPP獲得&フェラーリが1列目独占