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FIA F1バーレーンGPの集団パワー喪失に緊急対応 ソフト更新でエネルギー制限解除

FIA F1バーレーンGPの集団パワー喪失に緊急対応 ソフト更新でエネルギー制限解除

FIA(国際自動車連盟)は、2026年F1第16戦バーレーンGPの決勝スタート前に複数のマシンが相次いでパワーを失った異例のトラブルについて声明を発表した。低いエンジン回転数、低グリップ、ウエットコンディション用のエネルギーマネジメント設定、そしてセパン・インターナショナル・サーキットのセクター構成が重なったことが原因だったと説明している。

FIAは豪雨によるレース開始延期の時間を利用して緊急対応を実施。全チームに更新されたソフトウェアを配布し、問題が発生したセクターにおけるエネルギー制限を解除した。これによって各チームは、決勝スタート前にパワーユニット(PU)へ必要な変更を施すことが可能になった。

フォーメーションラップで複数台がパワー喪失

セパンでは決勝開始前から激しい雨に見舞われ、スタート手順にも大きな影響が出た。そのなかでフォーメーションラップを走行していた複数のマシンが突然パワーを失うという、通常では見られない現象が発生した。

FIAはレース後、この問題について声明を発表。単一の故障ではなく、セパンとウエットコンディション特有の複数の要素が組み合わさった結果だったと明らかにした。

「マレーシアで開催されたバーレーンGPのフォーメーションラップにおいて、低いエンジン回転数、低グリップコンディション、ウエットコンディション用のエネルギーマネジメント設定、そしてセパン・サーキットのセクター構成という前例のない組み合わせにより、複数のマシンで意図しないパワー喪失が発生した」

豪雨による延期中にソフトウェアを更新

FIAは問題を確認すると、豪雨によってレース開始が延期されている時間を利用して対策を実施した。

「その結果、FIA技術部門は、豪雨によってレースが延期されている間に全競技者へ配布したソフトウェアアップデートを通じて、影響を受けるセクターにおけるエネルギー制限を解除した」

「これにより、各チームはレーススタート前にパワーユニットへ必要な変更を施すことが可能になった」

つまりFIAは、レース開始前という限られた時間のなかで制御ソフトウェアを更新し、問題を引き起こしていたエネルギー使用上の制約を変更するという異例の措置を講じたことになる。

テストでも発見されなかった想定外の問題

さらにFIAは、今回の現象が事前のテストでは一度も確認されていなかったことも明らかにした。決勝前に各マシンがグリッドへ向かった際にも問題は発生しておらず、フォーメーションラップになって初めて表面化した。

「この問題は、テスト中にもグリッドへ向かうラップでも、FIAおよび各チームによって確認されていなかった」

「FIAは各チームおよびパワーユニットメーカーとともに、この問題について全面的な検証を行う」

2026年のF1では新パワーユニット規則が導入され、MGU-Hが廃止された一方で、電動システムが担う役割は大幅に拡大した。エネルギーの回収と使用をいかに管理するかは、従来以上にPUのパフォーマンスを左右する重要な要素となっている。

今回のセパンでは、低速走行、低グリップ、ウエット用エネルギーマネジメント、そしてサーキットのセクター構成という、それまで実走で十分に再現されていなかった条件が重なったことで問題が表面化した。

FIAは決勝スタート前のソフトウェア更新によって事態を収束させたが、テストでも発見できなかった2026年PU時代特有の問題だけに、今後は各チームおよびPUメーカーとともに詳細な原因分析と再発防止策の検討を進めることになる。

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