F1アゼルバイジャンGP FP3:最速ノリスにフェルスタッペン迫る 角田裕毅16位

この最終プラクティスはドライコンディションで行われたが、金曜に路面へ載ったラバーは夜間の大雨で洗い流されてしまい、さらに強風がコースのブレーキングゾーンでドライバーたちを悩ませた。
オリバー・ベアマンが開始10分以内にターン4でランオフエリアへ飛び出し、「この風はチャレンジングだ」と報告。その後20分近くまでほとんどのドライバーがガレージに留まっていた。
ノリスは前日のFP2で壁にヒットして走行を半分失っていたが、早い段階でソフトタイヤを履いて走行を開始。チームメイトのピアストリも同様にソフトタイヤで走行した。アゼルバイジャンで過去4戦連続ポールを獲得しているシャルル・ルクレールは、ターン20でオーバーランしながらも1分43秒048を記録してペースを作り出し、ルイス・ハミルトンはターン3でコースアウトから立て直す場面があった。
その後、ノリスは1分42秒988でトップに浮上したが、これは前日の自身のFP2最速タイムから約2秒遅かった。コンディション改善とともに残り30分でタイムも向上し、ルクレールが1分42秒354をマーク。ターン7進入でウォールに接触する場面もあり、リアム・ローソンはターン16で360度スピンを喫した。
残り15分、フェルスタッペンが1分41秒727を記録し、FP3で最初に1分42秒の壁を切った。各チームが予選シミュレーションに集中する中、ノリスは全セッションを通じて最速となる1分41秒223を叩き出した。一方、ピアストリはターン4でオーバーステアを喫してアタックを中断、次の周もターン1でオーバーラン。それでも競争力のあるタイムを残したが、ノリスには0.3秒及ばず、フェルスタッペンとハミルトンがその間に割って入った。
最終的にピアストリは最後のアタックで3番手へ浮上したものの、ノリスとの差は0.254秒にとどまった。ハミルトンは4番手、メルセデスのキミ・アントネッリとジョージ・ラッセルがトップ6を締めた。
ウィリアムズのアレックス・アルボン、ハースのベアマン、レーシングブルズのローソン、そしてルクレールがトップ10を形成。ルクレールはターン4でオーバーランし、最終ラップで改善できなかった。
レーシングブルズのアイザック・ハジャーはトップ10圏外ながら11番手につけ、以下ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)が続いた。
角田裕毅(レッドブル)、エステバン・オコン(ハース)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)が残りの順位を占め、午後の予選を迎えることとなった。

F1 アゼルバイジャンGP フリー走行3回目 結果・ラップタイム
1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分41秒2232.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分41秒445
3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分41秒477
4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分41秒499
5.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分41秒876
6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分41秒964
7.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分41秒983
8.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分41秒985
9.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分42秒146
10.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分42秒209
11.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分42秒267
12.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分42秒428
13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分42秒486
14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分42秒591
15.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分42秒789
16.角田裕毅(レッドブル) - 1分42秒840
17.エステバン・オコン(ハース) - 1分42秒868
18.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分43秒060
19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分43秒222
20.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分43秒350
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