アストンマーティンF1 AMR26をさらに軽量化「フリーのパフォーマンス」
アストンマーティンF1は、2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPに向けてAMR26のさらなる軽量化を進めている。マイク・クラックは、マシンが最低重量に近づいていることを明かし、それを「フリーで得られるパフォーマンス」と表現した。
ザントフォールトでAMR26Bを投入して以降も、アストンマーティンはマシンの改良を継続している。そのなかで空力アップデートとは異なる形でラップタイムに直結するのが軽量化だ。バクーを迎えるにあたり、チームはさらに重量を削ることに成功した。
クラック「軽いマシンは速いマシン」
F1ではマシンの最低重量が規則によって定められており、それを上回る余分な重量を減らすことは、そのままパフォーマンス向上につながる。
アストンマーティンでトラックサイドオペレーションディレクターを務めるマイク・クラックは、AMR26の軽量化が着実に進んでいることを明らかにした。
「軽量化は止まることのない取り組みだ。軽いマシンは速いマシンだ。さらに重量を減らすことができており、限界に近づいている。それは良いことだし、非常に良いことだ。フリーで得られるパフォーマンスと言える」
ただし、今回のアゼルバイジャンGPで突然大幅なタイム向上が見込めるわけではない。軽量化はシーズンを通して段階的に進められてきたものだからだ。
「変更はレースごとに段階的に行われてきたので、ここで突然大きなインパクトが出るわけではない。どの程度の効果があるかについては、シミュレーションを信頼する必要がある」
「タイヤをはじめ、さまざまな部分に影響するので、これを実現できたことには非常に満足している」
シーズン中に増える重量との戦い
軽量化は一度目標を達成すれば終わるものではない。シーズンが進むにつれて、F1マシンは損傷した部品の修復や信頼性向上のための変更などによって重量が増えることがある。
そのためアストンマーティンは、最低重量に合わせるだけではなく、開発段階で可能な限り重量面の余裕を確保することを重視している。
「これは継続的なプロセスだ。シーズンを通じて修復や信頼性向上によってマシンの重量が増えていくことも考慮しなければならない」
「だからこそ、マシンを設計し、開発を続ける際には余裕を作り、最低重量を十分に下回れる状態を目指す。そうすることで、そうしたものを管理できる。これは止まることのない取り組みだ」
最低重量を下回るところまで車体そのものを軽くできれば、規定重量に合わせるためにバラストを搭載し、その配置を利用して重量配分を最適化する余地も生まれる。単純な軽量化だけでなく、マシン全体のセットアップ自由度にもつながる取り組みとなる。

バクーでAMR26のさらなる前進を狙う
バクー市街地サーキットは、長い全開区間と低速の90度コーナーが組み合わされた特殊なレイアウトを持つ。加速やブレーキングを繰り返すコースだけに、マシン重量もパフォーマンスを左右する要素のひとつとなる。
アストンマーティンはザントフォールト以降、AMR26Bの理解と最適化を進めながら、細かな改良を積み重ねてきた。今回の軽量化もその継続的な開発の一環となる。
クラックが「フリーで得られるパフォーマンス」と表現する軽量化によって、アストンマーティンがバクーでどこまでAMR26のポテンシャルを引き出せるか。シーズン終盤に向けたマシン開発の成果が試される。











