アービッド・リンドブラッド 同士討ちを謝罪もオコンに不満「最後の瞬間に動いた」
2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの決勝でリアム・ローソンと接触したアービッド・リンドブラッドは、レース後にチームメイトとレーシングブルズに謝罪した。一方で、混乱したリスタートで前方のエステバン・オコンが「ブレーキング中に動いた」と指摘し、自分にはほとんど行き場がなかったと主張した。
リンドブラッドはセーフティカー明けの36周目、ターン1への進入でローソンと接触。ローソンをスピンさせたものの、自身はポイント圏内に踏みとどまり、最後はオコンをわずか0.030秒差でかわして7位でフィニッシュした。
混乱のリスタートでローソンと接触
事故が起きたのは、セーフティカー明けのターン1だった。後方集団ではリスタートのタイミングを巡って加速と減速が繰り返され、各車が密集した状態でブレーキングポイントを迎えた。
リンドブラッドはイン側からターン1へ進入したが、ローソンのマシン後部に接触。ローソンはランオフエリアでスピンし、大きく順位を落とした。
リンドブラッドは、リスタートそのものが非常に混乱していたと振り返った。
「僕たちがいた後方では、実際にリスタートするまでストレートで3回くらい加速しては止めるような状況だった。集団がまったくうまくまとまっていなかったんだ」
「ターン1への進入は完全にめちゃくちゃだった。みんなかなり動いていた。リアムに当たってしまったのはもちろん残念だけど、映像を見れば、僕にできることはあまりなかったのが分かると思う」
「無線でも謝った。故意ではない」
リンドブラッドは接触直後から自身の非を認識しており、無線で謝罪。レース後にはローソン本人のもとを訪れて直接謝ったという。
「無線では申し訳ないと言った。でも結局、故意にやったわけではない」
「すぐに彼のところへ行って謝った。当然、チームにも謝った。今日は2台とも上位でフィニッシュできた可能性があったからね」
レーシングブルズはダブル入賞を狙える位置につけていただけに、チームメイト同士の接触は大きな痛手となった。
オコンの動きに不満「僕にどうしろというのか」
一方、リンドブラッドは事故に至った状況について、自分だけでは避けることが難しかったとの考えも示している。
特に問題視したのが、自身の前方を走っていたオコンの動きだった。
「スチュワードはこれ以上の措置はないと判断した。それについてはよかったと思っている。でも結局、僕にどうしろというのか分からない」
「全員が限界で走っていて、全員がかなり遅くブレーキングしている状況で、僕の前にいたドライバーが最後の瞬間に動いたんだ」
リンドブラッドは、オコンが「基本的にブレーキング中に動いた」と主張。密集したターン1への進入で突然ラインを変えられ、自身には接触を避けるための選択肢がほとんど残されていなかったとの認識を示した。
スチュワードはこの接触について追加措置を取らず、リンドブラッドにペナルティは科されなかった。

オコンを0.030秒差でかわして7位
接触によってローソンが12位まで後退した一方、リンドブラッドはポイント圏内でレースを続行。最後はオコンとの激しい7位争いとなり、フィニッシュラインで逆転した。
両者の差はわずか0.030秒。難しい週末を過ごしていたレーシングブルズにとって貴重なポイント獲得となった。
「明るい面を見れば、ポイントを獲得できた。この週末は本当に難しかった。正直、Q1を突破することにも苦労していたからね」
「そんな状況で、ライバルたちがリタイアする一方で僕たちがしっかりポイントを獲得できたのは素晴らしいことだ。本当にうれしい」
「多少、運が味方したのは間違いない。ペースも重要だけど、最後に重要なのはポイントだ。今日はそのポイントを獲得できた」
ただし、7位という結果だけで週末の問題が解決したわけではないとリンドブラッドは強調した。
「一番重要なのは、なぜ今週これほど苦戦したのか、なぜもっと速く走れなかったのかを理解することだ。でも、速くない週末にしっかりポイントを獲得できたことには本当に満足している」
「苦戦している週末では、常にダメージを最小限に抑えることが重要だ。今日はこれ以上できることはなかったと思う。だから素晴らしい結果だった」
ローソンとの同士討ちについては謝罪しながらも、リンドブラッドは混乱したリスタートとオコンの動きによって回避が難しい状況だったと説明。苦しい週末の最後に7位を確保し、レーシングブルズに貴重なポイントを持ち帰った。











