アービッド・リンドブラッド F1定番のモナコ移住を拒否「富の象徴に抵抗」
F1ドライバーにとって"聖地"ともいえるモナコ。しかし、2026年にF1デビューを果たしたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは、その魅力に惹かれていないことを明かした。

現在のF1グリッド22人のうち13人がモナコに居住、または不動産を所有しているが、リンドブラッドは「普通の18歳として暮らせる場所」を望んでおり、将来的にも静かな海辺の街で生活したいという考えを語っている。

F1ドライバーがモナコを選ぶ理由
モナコはF1モナコGPの開催地であるだけでなく、税制面でのメリット(フランス人を除く)や高い治安、ヨーロッパ各地へのアクセスの良さから、多くのF1ドライバーが拠点としている。

2026年シーズンでは、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、シャルル・ルクレールら世界のトップドライバーがモナコに居住している。

一方で、リンドブラッドは、その華やかな環境に違和感を抱いている。

祖父母と両親の苦労が価値観を形成
リンドブラッドは、自身の家族の歴史が現在の価値観に大きな影響を与えていると説明した。

「僕の祖父母は何も持っていなかった。父は食事を1日3回取ることさえ難しかった時期があって、11歳か12歳の頃にはすでに働いていた」

「母方の家族にも特別な物語がある。祖父母はパキスタン出身で、ある時すべてを失った。本当に一夜にして、身につけていた服と持ち運べる荷物しか残らなかったんだ」

「その後、イギリスへ移り、医師として懸命に働いて人生を築き直した。僕は努力によってすべてを勝ち取った人たちに囲まれて育った」

「モナコは富の究極の象徴」
そうした背景が、モナコ移住に抵抗を感じる理由だという。

「その通りだ。モナコに住んでいる人たちは『実際には普通の生活だよ』と言う。でも僕の中では、モナコは今でも『富の究極の象徴』なんだ」

「若い頃に父が食事にも苦労していたことや、祖父母がすべてを失ったことを思うと、そんな場所に住むことに少し抵抗を感じる」

「もちろんモナコが悪い場所だと言いたいわけじゃない。ただ今の自分には、その考えにまだしっくりこないだけなんだ」

「もちろん僕も普通の人間だから、たまには何か良い物を買いたくなる。そういう意味では矛盾しているかもしれない。でも、今はそう考えている」

望むのは"普通の18歳"としての生活
リンドブラッドは将来住みたい場所についても、自身の理想を明かした。

「海の近くの静かな街で暮らしたい。誰にも知られず、映画館へ行ったり、散歩したり、友達と会ったり、普通の若者として生活できる場所がいい」

「子どもの頃から僕の人生は友達とは全然違っていた。サーキットではF1ドライバーでいたい。でも家に帰れば18歳の若者でいたい。それが僕にとって本当に大切なんだ」

現在リンドブラッドはイングランドを拠点としており、「今住んでいる場所では、それが実現できている」と語っている。

2026年F1ドライバーの主な居住地

■ モナコ
・ジョージ・ラッセル(メルセデス)
・マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
・シャルル・ルクレール(フェラーリ)
・ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
・ランド・ノリス(マクラーレン)
・オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
・リアム・ローソン(レーシングブルズ)
・ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
・ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
・アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
・カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
・オリバー・ベアマン(ハース)
・バルテリ・ボッタス(キャデラック)

■ スイス
・フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
・ランス・ストロール(アストンマーティン)
・エステバン・オコン(ハース)

■ イタリア
・ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

■ イタリア/フランス
・アイザック・ハジャー(レッドブル)

■ サンマリノ
・キミ・アントネッリ(メルセデス)

■ イングランド
・アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)

■ アルゼンチン
・フランコ・コラピント(アルピーヌ)

■ マイアミ
・セルジオ・ペレス(キャデラック)

F1ドライバーの多くが税制や利便性を理由にモナコを生活拠点として選ぶ一方で、リンドブラッドは家族の歴史と自身の価値観を大切にし、「普通の生活」を優先したいという姿勢を示している。彼の考え方は、F1界では少数派ながらも、18歳らしい率直な価値観として注目を集めそうだ。

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カテゴリー: F1 / アービッド・リンドブラッド / ビザ・キャッシュアップRB