キミ・アントネッリ フェルスタッペンとのF1直接対決で驚嘆「信じられない視野を持っている」
アンドレア・キミ・アントネッリは、今季F1で4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと直接バトルを繰り広げたことで、その並外れた能力を間近で実感したと語った。
メルセデスのアントネッリは、レッドブル・レーシングを駆るフェルスタッペンのレースクラフトに加え、重要な局面でラップタイムを引き出す能力を高く評価。特に、トラフィックのなかでマシンをどこに置くべきかを瞬時に判断する「信じられない視野」に感銘を受けているという。
マドリードで実感したフェルスタッペンの「視野」
F1ドライバーズ選手権首位に立つアントネッリは、F1アゼルバイジャンGPを前に、マドリンクで行われたF1スペインGPでの出来事をフェルスタッペンの鋭いレース判断力を示す一例として挙げた。
オープニングラップ、アントネッリは第2シケインでランド・ノリスのアウト側からオーバーテイクを試みた。しかし、その後アタックを断念してノリスにポジションを譲った。その判断が、結果的にフェルスタッペンにチャンスを与えてしまったという。
「マックスはレース中、マシンをどこに置くべきかについて、本当に信じられないほどの視野を持っている」
アントネッリはRacingNews365を含むメディアにそう語った。
「例えばマドリードでは、第2シケインで僕がランドのアウト側に行こうとして、その後やめて彼を先に行かせた。そこでの僕のミスは、すぐに彼を前に行かせてしまったことだった。あのコーナーでマックスがアウト側に行くことは分かっていたからね。彼はチャンスを見つけて、そこに飛び込んだ」
「そこがいつも興味深い。ほんのわずかな時間で状況をうまく読み取って、こういう場面では常にギャップを見つけてポジションを上げることができる」
「重要なときには必ず何かを見つけてくる」
アントネッリがフェルスタッペンについて感銘を受けているのは、レース中の判断力だけではない。週末の流れが悪い状況でも、一気に形勢を変える能力にも驚かされているという。
その例として挙げたのが、今季のF1モナコGPだ。フェルスタッペンは決勝のグリッド上でエンジントラブルに見舞われ、レースをスタートすることなくリタイアとなったが、その前日の予選ではレッドブルの苦戦を感じさせない速さを披露していた。
「それに、コース上で彼をこれだけ近くから見ていると、状況が良くないときでも、どれだけうまくひっくり返すことができるのかが分かる」
「今年のモナコを覚えている。FP3では彼ら(レッドブル)はかなり後ろにいるように見えた。でも予選になると、彼はポールポジションを獲りそうなところまで来た」
アントネッリは、フリー走行の段階ではフェルスタッペンが本当の実力をどこまで出しているのか判断できないことも、ライバルとしての難しさにつながっていると説明する。
「マックスのすごいところは、特にフリー走行では未知の部分があることだ。彼の本当のポテンシャルがどこにあるのか、よく分からない」
「でも、本当に重要なときになると、彼はいつも何かをさらに見つけてくる。それを見るのは本当に興味深い」
今季、フェルスタッペンとコース上で直接争う機会が増えたアントネッリにとって、4度のF1ワールドチャンピオンの強さは単純な速さだけではない。瞬時に展開を読み、わずかなスペースを逃さず、必要な場面で最大限のパフォーマンスを引き出す能力こそが、フェルスタッペンを特別な存在にしていると感じている。











