アルピーヌF1 ノリスへのSNS誹謗中傷を非難「憎悪や攻撃的コメントは許されない」
アルピーヌF1チームは、F1アゼルバイジャンGP後にランド・ノリスがSNS上で大量の誹謗中傷を受けたことを受け、オンライン上の憎悪や攻撃的なコメントを強く非難する声明を発表した。
ノリスはバクーでの決勝後、3台が絡むクラッシュを引き起こしたフランコ・コラピントについて、F1で1戦の出場停止処分を科すべきだと主張。この発言をきっかけに、ノリスのSNSにはコラピントを支持するアルゼンチンのファンを中心に多数の攻撃的なコメントが寄せられていた。
アルピーヌがオンライン上の誹謗中傷を非難
アゼルバイジャンGPでは、セーフティカー後のリスタートでコラピントがターン1への進入で激しくロックアップ。チームメイトのピエール・ガスリーに接触し、その後ノリスも巻き込む3台のクラッシュとなった。
コラピント、ガスリー、ノリスはいずれもその場でリタイア。コラピントは事故の責任を認め、アルピーヌ、ガスリー、ノリスに謝罪している。また、次戦では5グリッド降格ペナルティを受ける。
一方、ノリスはレース後、コラピントのドライビングを厳しく批判し、避けることができた複数台の事故をセーフティカーのリスタートで引き起こした場合、FIAはより厳しい処分を科す必要があるとして、少なくとも1戦の出場停止が妥当だとの考えを示した。
その発言後、ノリスのSNSには大量の攻撃的なコメントが投稿された。これを受け、アルピーヌはチームとして声明を発表した。
「チームとして、アゼルバイジャンGP後にオンライン上で起きている憎悪や誹謗中傷について、改めて声を上げる必要があると感じている」
「それは我々のドライバーのひとりだけに向けられたものではない。メディアを含むF1コミュニティのメンバー、そしてモータースポーツの最高峰で競い合うなかで、我々が尊敬し、敬意を払い、競争することを楽しんでいるライバルたちにも向けられている」
「限界でレースをしていればミスは起こる。結果やその影響がどうであれ、憎悪に満ちたコメントや攻撃的なコメントを受けていい人間など誰もいない」

「特定のファン層を対象にした声明ではない」
アルピーヌは今回の声明について、コラピントを支持するアルゼンチンのファンだけを非難する意図はないことも強調した。
「ソーシャルメディア上の誹謗中傷を非難することは、特定のファン層や、特定のチームあるいはドライバーのサポーターを対象としたものではない。これは普遍的な問題であり、スポーツを愛するすべてのファンが問題として認識し、声を上げるべきものだ」
「これまでにも同様のケースで述べてきたように、我々は一部のファンによるオンライン上での反応を強く非難する。そして、それをなくしたいというF1、FIA、他チームの考えに全面的に賛同する」
「最近のレースでは、こうしたことが日常的に起こるようになっており、容認することはできない」
「我々は、このスポーツに誇りを持って参加する一員であり、ステークホルダーとして、声を上げる責任があると認識している。同時に、解決策を見つけるための支援を行う責任もある」
「今後も選手権のプロモーターおよび権利保有者、統括団体と緊密に連携し、オンライン上の誹謗中傷にどう対処していくかについて話し合っていく。そして、F1が誇る健全なスポーツ上のライバル関係を促していきたい。それこそがF1を特別なものにしているからだ」
コラピントのファンを巡って過去にも問題
アルピーヌでは以前にも、コラピントのファンによるオンライン上の攻撃が問題になっている。
アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントのファンからチームメイトのガスリーに対する誹謗中傷が相次いだ際、状況が改善されなければコラピントについてアルゼンチンメディアへの対応を制限する可能性があると警告していた。
今回のアゼルバイジャンGPでは、コラピント自身がクラッシュについて全面的に責任を認めて謝罪している一方、その処分を巡るノリスの発言をきっかけに、再びSNS上で激しい反応が広がった。
アルピーヌは、ドライバー同士の意見やレース上の対立とは切り離してオンライン上の誹謗中傷に対処する必要があるとの立場を明確にし、F1やFIA、他チームと協力して問題の解決に取り組む姿勢を示した。











