マーク・ウェバー
マーク・ウェバーは、レッドブル時代のチームメイトであるセバスチャン・ベッテルとのライバル関係について明かし、マルチ21騒動後にレッドブルがドライバーの扱いについて“いかに権限を持たないか”を知らされたと語った。

6月初め、4度のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルはかつてのライバルが自叙伝で“すべてを語る”つもりであることは気にしていないと話していた。

7月発売予定のマーク・ウェバーの自伝には、レッドブルコンビの関係が緊張感を高める中で何が起こっていたかが詳細に綴られていると報じられている。

F1引退後にポルシェでWEC世界耐久選手権を戦っているマーク・ウェバーは、29日(月)にオーストラリアの放送局 ABC のインタビューで自伝に描かれている内容を少しだけ明かした。

マーク・ウェバーは、2レースでポール・トゥ・ウインを果たしながらも実際にチームから優遇されたのはセバスチャン・ベッテルだったことを示唆している。

「僕が2戦をスタートからフィニッシュまでトップで勝利したばかりなのに、新しく届いたリアウイングはガレージの反対側に行ってしまった。ちょっとした意図があるなと思ったね」とマーク・ウェバーは述べた。

マーク・ウェバーのパートナーであり、マネジャーでもあるアン・ニールは次のように付け加えた。

「私たちはセバスチャンが状況に満足していないという印象を感じていました。古株のオージーが彼を倒していて、そんな状況になるとはまったく思われていなかったのです」

そういった状況で、レッドブルは若きドイツ人スターに“焦点”を置いたとアン・ニールは考えている。

「たとえ彼(ウェバー)が選手権をリードして、レースで勝っていても、セバスチャンをバトルに復帰させるべくマークから焦点が移ってしまうのです」

アン・ニールが思い起こすのは、F1トルコGPでの悪名高き同士討ちだ。

「見ていた方の99.9%はセバスチャンが悪いとわかっていたと思います。それ以外の人々がマークを責め、その中にはチームも含まれていました。それには本当に驚かされました。

そこからセバスチャン・ベッテルは2010年のみならず2011年、2012年にもタイトルを獲得し、ライバル関係は2013年のF1マレーシアGPでコントロール不能な地点まで達した。F1界を賑わした“マルチ21”事件だ。

「マルチ21の後、チームが落胆していたことに疑いはない。彼らはいかに権限を持たないかを知らされたんだ」と語るウェバーは、当初はセバスチャン・ベッテルが深く悔い、プライベートな場面でも自分がチームオーダーを無視したことで“台無しにしてしまった”と認めていたと明かした。

「マレーシアと中国の間で誰が彼と話したかは知らないけれど、中国GPで話し合いをしたときにはうまくいかなかった」

「彼はただ、ドライバーとしての僕に心から敬意を払っているけれど、人間としてはそうでもないと言った。それが関係性にとても影響した」

「(レッドブルは)何かを変える必要があり、ご存知の通り僕がその決断に一役買ってチームを離れたというわけだ」

6月初旬、セバスチャン・ベッテルは時が傷を癒しつつあると主張していた。

マーク・ウェバーは、セバスチャン・ベッテルは2人のライバル関係はもっとうまく対処することができたはずだと認めたと明かした。

「彼(ベッテル)は『そうだね、僕たち全員が振り返り、違うやり方ができただろうと話している』と言った。彼は『間違いなくそうだ』と言っていたよ」

ABCによれば、レッドブルはインタビューを拒み、「この番組(Australian Story/オーストラリアン・ストーリー)で取り上げられていることについてのコメントを拒否した」としている。

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カテゴリー: マーク・ウェバー | セバスチャン・ベッテル