スーパーフォーミュラ 2016年 第2戦 岡山
5月28日(土)、29日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開催される。

SUPER GTでは毎年開幕戦が行われている岡山国際サーキットだが、国内トップフォーミュラでは昨年7年ぶりに行われ、今季、スーパーフォーミュラとして2度目の開催となる。

約一ヶ月前に行われた開幕戦鈴鹿では、予選中の赤旗中断により大波乱のグリッドとなり、2番手からスタートした国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が2位表彰台フィニッシュを果たした。

しかし、トヨタ勢は勝利を逃すと共に、予選で下位に沈んだ多くの有力ドライバーにとっては不満の残るレースとなった。第2戦となる今大会岡山は、昨年トヨタ勢が後続を大きく引き離しての1-2フィニッシュを果たしたコースであり、巻き返しを目指す。

スーパーフォーミュラでは最も1周が短いテクニカルコース


1周は3.703kmとスーパーフォーミュラのシリーズ戦が開催されるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。毎年SUPER GTの他、F3も開催されており、過去にはF1が行われたこともある。

観戦エリアからコースまでの距離が短いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンが迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。

昨季ポール・トゥ・ウィンの石浦による防衛なるか
僅差の争いとなること必至の予選にも注目


昨年、7年ぶりのトップフォーミュラ開催となった岡山大会では、石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が初のポールポジションから初優勝、昨年のシリーズチャンピオン獲得への足がかりとなった。また、スーパーフォーミュラ参戦2戦目の小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が終盤石浦を追い詰め、観客を沸かせた。

岡山でのトップフォーミュラは久しぶりだったとは言え、SUPER GTで毎年開催されていることもあり、コースレイアウト自体は習熟しているドライバーが多い。また、今年春にもスーパーフォーミュラのテストが2日間にわたって行われているため、今大会も予選からハイレベルな激戦が繰り広げられるだろう。

岡山は追い抜きの難しいコースで予選の重要性も高い。1周が短いため、全車がアタックする予選Q1でのアタックのタイミングも難しくなる。今季より使用するタイヤのメーカーが変わったことが影響したか、開幕戦は予選から大波乱の展開となった。元々非常に僅差で争われているスーパーフォーミュラだけに、タイヤの特性をいち早くつかんでアドバンテージを得ることが抜け出すポイントとなるかも知れない。

シーズン前のテストでは、ドライだった1日目にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2番手、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が3番手タイムをマーク。2日目はウェットから乾いていく路面の中で中嶋一貴がトップ、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)、オリベイラ、小林と続き、実力派ドライバーが順当なポジションにつけた。

勿論、昨年ポール・トゥ・ウィンの石浦も好位置を狙ってくるだろう。また、開幕戦で2位に入った国本、決勝では不運なトラブルに見回れるも、スーパーフォーミュラデビュー戦ながら予選3番手につけた関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の走りにも注目したい。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / スーパーフォーミュラ