足立さやか トヨタ ラリー
トヨタは、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するプログラム「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」の一環として、コ・ドライバー 足立さやかを育成することを決定した。

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムは、「モータースポーツやラリーの楽しさ」を広げることを目的に、世界で活躍できる日本人若手ラリードライバーの育成を支援するプログラムとして2015年に開始。トミ・マキネン氏の協力の下、2名のドライバーを育成している。

足立さやかは、2002年にラリー競技を始め、全日本チャンピオンを4度獲得している。2015年、2016年には当プログラムの育成ドライバーの一人、勝田貴元と組み、国内、海外でのラリーに出場してきた。足立選手はコ・ドライバーとしてさらなるステップアップを目指しているだけでなく、日本国内でラリー競技が盛んになるよう、様々な取り組みも行ってきた。

国際的なラリーへの挑戦のステップとして、足立さやかはフィンランド国内のトップドライバーの一人、ヤルッコ・ニカラとコンビを組み、フィンランド国内選手権のSM-1クラス(車両はスバル・インプレッサ)にシリーズ参戦する。ヤルッコ・ニカラはフィンランド国内で屈指のドライバーであり、彼と組むことにより、足立選手が多くの学びを得ると期待している。

足立さやかは「WRCにも出られるような選手になりたいと考えています。そのために、ペースノート作りやハイスピードコースでのラリー、チーム内の役割、ローカルルールなど、新しいことをたくさん学びたいです」と新しい挑戦に向け、期待に胸を膨らませる。

ヤルッコ・ニカラは「新しいコ・ドライバーとの参戦は自分にとっても挑戦であり、足立選手との参戦を心待ちにしています。彼女とのペースノート作りの練習はすでに開始しており、今後の競技に向けてお互いの理解を深めているところです。週末には初めてのラリー車での練習も控えており、このプログラムの一員になれたことをうれしく思っています」と述べた。

TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムの講師、ヨウニ・アンプヤは「足立選手とニカラ選手は今年一年フィンランド国内選手権にフル参戦します。初戦のArctic Lapland Rallyは、シリーズの中で最も長く、とても難しい厳冬下のラリーなので、簡単にはいかないでしょう。足立選手は新しいペースノートの書き方や、国際レベルでのコ・ドライバーの役割について学べると思います。」と述べた。

Arctic Lapland Rallyはフィンランド国内選手権の開幕戦であり、1月26日-28日に北極圏のロバニエミを中心に行われる。2017年のフィンランド国内選手権は全7戦が予定されており、最終戦は9月末のタンペレで開催される。

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カテゴリー: F1 / トヨタ