KVレーシング・テクノロジーへの加入が決定した佐藤琢磨
KVレーシング・テクロジーは、インディアナポリスに本拠地を構えるインディカーチーム。2010年は佐藤琢磨をドライバーとして迎えることが決定した。

KVレーシング・テクノロジーの創設は2003年。2010年でオープンホイール・レーシングの参戦開始から8シーズン目、インディカーシリーズでは3シーズン目を迎えることになる。

KVレーシング・テクノロジーのオーナーは、数々の成功を収めてきたベンチャー投資家のケヴィン・カルコーヴェンと、1996年インディカーシリーズ・チャンピオンのジミー・ヴァッサーが共同で務めている。チームのジェネラルマネージャーは、モータースポーツ界で長年手腕を振るってきたマーク・ジョンソンが務める。

共同オーナーのひとりであるジミー・ヴァッサーは、オープン・ホイール・レーシング界でもっとも広くその名を知られた人物のひとり。1996年インディカー・ワールードシリーズのチャンピオンは、2004年に共同オーナー兼ドライバーとしてKVレーシング・テクノロジーに参画。CARTシリーズとチャンピカー・ワールドシリーズあわせて14シーズン参戦したヴァッサーは、アメリカのオープンホイール・レーシングの歴史のなかでも最高の評価を得ているドライバーのひとりと言える。1996年にタイトルを勝ち取ったことに加え、カリフォルニア出身のヴァッサーは1998年にシリーズ2位、1997年にシリーズ3位に輝くなど、数多くの華々しい戦歴を残している。オープン・ホイールドライバーとしての参戦は2008年4月20日のロングビーチが最後となったが、その後もチームの業務に深く関わっている。その傍ら、スポーツカー・イベントでは現在もドライバーとして活躍。レース活動以外では、3社の自動車ディーラー、カリフォルニア州ナパにあるワイン用ぶどう園のオーナーであり、北アメリカ各地に様々な不動産を所有している。

KVレーシング・テクノロジーは、インディカー・シリーズでこれまで2勝(2005年ポートランド/クリスチアーノ・ダ・マッタ、2008年ロングビーチ/ウィル・パワー)を挙げている。ポールポジション獲得は通算2回(2007年モントランブラン/トリスタン・ゴメンディ、2005年ミルウォーキー/ジミー・ヴァッサー。2008年サーファーズ・パラダイスでウィル・パワーはポールポジションを勝ち取ったが、エキシビションレースだった)。

関連:佐藤琢磨、インディカー参戦を発表 - 2010年2月18日

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー