F1日本GP 決勝 ドライバーコメント
2009 FORMULA 1 FUJI TELEVISION JAPANESE GRAND PRIX

1位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「最高のレースだった!すでにポールポジションだったし、戦略の面でも優勝最有力候補だったが、まずはレースをスタートしなければならないからね!これまでも良いスタートが切れていたので、ポジションが守れる自信はあった。でも、思っていたよりも接戦だったよ!ターン1へ入るところで左側にシルバーアローが突然現れた。でも、僕がイン側のラインで有利だった。その後は、着実に1周1周をプッシュした。クルマは素晴らしく、かなり早く他の引き離すことができた。第1スティントはルイス(ハミルトン)よりも2周長く、ヤルノ(トゥルーリ)よりも1周長かったので、全てがうまくいった。その後はレースの主導権を握ったも同じだった。ソフトタイヤを装着した最終スティントは、ちょっと楽しもうと思った。とても早いタイムを記録した周回もあった(32.5秒ぐらい)が、無線でエンジニアがセイフティカー導入になるといけないからタイヤに注意しろと言ってきた。セイフティカーが入ったのは、その2周後だよ!自分がレースをリードしている時のセイフティカー導入は嬉しくないが、僕はまだタイヤを大事に使っていたので、良い再スタートが切れた。後ろにグロスジャンという良いクッションもあったしね。その後の3、4周で、レース優勝に必用な距離を広げることができた。やっと優勝できた。最高だよ。レースの最後には嬉しくて無線で叫んでいた。前の数レースはかなりアップダウンがあって、ペースが良いこともあれば、悪いこともあった。でも、やっとここまで来れた。再び、日曜日に1位になれて嬉しい。チームとレッドブルのメンバー全員に心から感謝したい」

2位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「チームのホームグランプリで表彰台に立つのは、本当に良い気分で、この素晴らしい結果は、ティモを含め、エンジニア、メカニック、そのほか全員からなるチーム全体のおかげだ。素晴らしいチームの一員として、僕たちは一緒に働いているので、ティモが今日、レースに出ることができなくて残念。新しいパッケージを積んだクルマは、今週末、とても競争力が高かったので、決勝で一番難しいポイントはスタートだと思っていた。力強いスタートを決め、ポジションを維持できそうだったが、ルイスが前に入ってきて、その後ほとんど最後まで、彼と戦うことになった。彼との差を縮め、毎周回ベストのラップを出すように集中した。大変面白く、すごく楽しむことができた。激しく攻めるのは容易いことではなかったが、戦い続け、1回目のピットストップの後はまた、ルイスの後にぴったりつき走行した。どれだけプレッシャーをかけられるかがカギで、良い戦略をたて、素早いピットストップを行ってくれたチームのおかげで、最後のピットストップでルイスを捕まえることができた。その後、終盤にセーフティーカーが入ったものの、彼を引き離し、リードを保てた。チームに感謝している。シンガポールでティモが2位という好成績を収めたてから日本に来て、ここでもまた、クルマはすぐに競争力を出してくれた。心から勝ちたかったが、僕たちは精一杯やった。日本で表彰台に上ることができて非常に嬉しい」

3位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「スタートではヤルノとセバスチャン両方を追い抜こうとした。でも、あまりリードを得ることはできなかった。ヤルノとは良い戦いだった。僕たちは本当にバトルしていたし、お互いにそれぞれのラップでコンマ1秒削ろうとして予選のようだった。でも、レース郷里では僕のクルマは彼に匹敵することはできなかった。2回目のピットストップのあとはピットを出たとき、ギアボックストラブルでピットレーンの100%を惰性で進まなくてはならなくてタイムを失った。1秒くらいは失った。正直なところ、最後のストップでヤルノに前に出られたのは驚きではなかった。3秒のギャップを作るためにラップ毎にコンマ1秒の差をつける必要があったけど、できなかった。セーフティカーの後ろにいたとき、ヤルノを仕留めるためにチームにKERSを再び働かせることができるか聞いてみたけど、できなかったし、リスタートで彼のスリップに入るために十分に近づくことができなかった」

4位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「クルマは悪くなかったけど、表彰台を争う速さはなかった。チームがコンストラクターズ・チャンピオンシップで3位を守るということに点では、4位は満足のいく結果だけど、最後の2レースでリードを守るのは厳しいだろうね。でも、もちろん僕にできる全てのことをするつもりだ。スタートで順位をあげることができなかった。特に1コーナーがスタートタインからそんなに離れていないので、KERSを最大限に活用することができなかった。最初のスティントではハードタイヤを履いていて状況は少し難しかったけど、そのあとソフトを履いたらかなり良くなった。なんとかハイドフェルに近づくことができて、ピットストップのあと、バトンの後ろでトラフィックにハマることがわかっていたけど、ピットストップで追い抜くことができた。そのあとのレースの終わりまでは、あまり戦いはなかったね」

5位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「今日できたベストの結果だったのは確かだ。クルマは望んでいたほど速くなかったけど、最大限を引き出すことができた。今回の結果には優れた戦略が助けになった。タフなレースだったし、全体的に満足している」

6位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「今日は運の良い一日ではなかった。結果はとても期待外れだ。4位は手の届く範囲だったけど、今日はいくつかのことがうまく行かなかった。特に2回目のピットストップでは右リアのホイールナットがスタックしてしまった。でも、もちろん不満は言いたくない。このようなことは起こり得ることだし、ずっと僕たちはとても良いピットストップをしてきた。それでキミにポジションを奪われて、彼の後ろでレースに復帰した。さらにセーフティカーが出た時、幸運にも給油に入ったニコにもポジションを奪われてしまった」

7位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「週末にレースでジェンソンの前に出るには予選が重要なことがわかっていたし、彼とのポイントを1つ縮めることができた。今日はセットアップに苦労していて、マシンの最大限を引き出すことができなかったのは残念だ。キミと僕がプライムで走行していた最初のスティントではキミの後を負うことができたけど、彼がオプションに変更してからは、僕に対して多くのタイム差をつけていた。セーフティカーがなければ6位でフィニッシュできたかもしれないし、それが今日望むことができるベストだった。フラストレーションを感じるけど、それがレースだし、最も重要なことは今週末ジェンソンに1ポイント詰め寄れたことだ。2週間後のサンパウトでの僕のホームレースを楽しみにしている。ブラジルGPは僕にとって常に非常に特別だし、チャンピオンシップのために出来る限りうまくやれるよう全力を尽くすつもりだ」

8位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「昨日の波乱の予選セッションのあと、今日はポイントを拾うことがすべてだったし、それがまさに僕がしたことだ。10番グリッドからのスタートは、絶えずタフなレースになりそうだったけど、僕のレースでのペースは本当に良かったし、クルマのパフォーマンスにはとても満足している。前の人たちにかなりの時間引っかかってしまった。彼らは重い燃料を積んでいて、ここはオーバーテイクが難しいので、抑えられてしまった。今週末の僕たちのマシンでできる最善を尽くしたし、最大限のパフォーマンスを引き出してポイントフィニッシュすることができた。今日は、ルーベンスに1ポイント失っただけだったし、それが僕の最優先事項だった。僕たちはセバスチャンに対していくつかポイントを失ったのは確かだけど、彼らがここで強いことは予想していた。これから僕たちが向かう2つのサーキットは僕たちのクルマに合っているはずなので、シーズンの終わりに興奮しているし、すでに次のブラジルでのレースを楽しみにしている」

9位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「週末全体が不運だった。昨日は赤旗や黄旗で良いペースを示すことができなかった。今日は何度かトラフィックにはまってしまった。さらにレース序盤は重かったし、アンダーステアが多くて多くのタイムを失ってしまった。クルマが軽くなってリズムを掴んでからは、僕はかなり速かった。最初のピットストップのあと、キミとニックが僕の前にいたのは本当に不運だった。それでタイムが犠牲になった。セーフティカーのあともトラフィクの中にいた。ジェンソンの後ろでスタックしてしまった。コーナーでは彼より速かったけど、僕たちにはストレートでのトップスピードがなかったので、オーバーテイクすることができなかった」

10位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「実際、レースは予選で決まっていた。クルマは競争力があったし、懸命にプッシュしたけど、ポイントを獲るには準備ではなかったからね。僕たちは今、残りの2レースに集中し、予選をうまくやらるようにならなければならない。それができれば、力強いポイントを獲れると確信しているし、良いシーズンの終わりを迎えられると思う」

11位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「結果には少しがっかりしている。僕は完全にマシンの限界まで攻めていたけど、それでも高速コーナーではグリップが不足していたので、もっとハードに攻めることは不可能だった。スタートからフィニッシュまでプッシュしていた。エイドリアンが動こうとしたけど、途中半端だったので、彼と並んだままでいれた。彼がターンインしようとしたとき、僕はすでに縁石の上にいて、彼を避ける余地がもうなかったので、彼の方に寄らなければならなかった。それは彼によっては僕よりも問題だった。2回目のピットストップはうまくいかなかった。右フロントホイールに問題があって、ジャンカルロに前に出られてしまった。速めにピットレーン・スピードリミッターを解除できたので、すぐにKERSを使った。彼は僕にいくつか空間を与えていたので、かなり簡単な動きだった。大げさなことは何もなかったよ」

12位 ジャンカルロ・フィジケラ (フェラーリ)
「今週末はクルマに対する感覚が良くなっていたし、結果には表れなかったけど、その影響がわかったと思う。今日は特にレースの中盤で良いペースで走ることができなかった。コバライネンとのバトルで順位を失ったのは残念だった。ピットストップでなんとか彼の前に出たけど、僕がわずかに開けていたインサイドの唯一の空間に彼が急に向きを変えて、僕に寄ってきて、まんまと通って行ったんだ。終盤、非常に速かったスーティルと戦わなければならなかった。彼はソフトタイヤを履いていたけど、僕はハードタイヤだった。その時はKERSが重宝したよ。今はより自信に満ちた心構えでインテルラゴスを楽しみにしている。最終的にポイントにたどり着くには、もう少し良いスタートポジションを得ることが重要になるだろう。」

13位 ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア)
「全体的に悪いレースではなかったと思う。あのポジションからのスタートではポイントを獲るのは常に難しいことだけど、レースでは力強いペースを示していたし、決して諦めなかった。フェルナンド(アロンソ)やウィリアムズ、さらにトロ・ロッソとも本当に良い戦いができた。チームの努力の賜物だと思う」

14位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「本当に期待外れなレースだった。スタートは問題なかったし、ポジションをキープできた。でも、そのあと9位に落ちて、ヘイキ・コバライネンの後ろで捕まってしまった。僕はシケインで彼を追い抜いたけど、彼は後ろを横切って、僕はスピンして多くのタイムを失った。実際それで僕のレースは終わってしまった。今日はうまくやれると思っていたし、ポイントを獲れるかもしれなかったので、とてもがっかりしたよ。今はブラジルに目を向けるだけだ。クルマが競争力のあったここと似たようなタイムのサーキットだしね」

15位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「もちろん、難しいレースでした。1ストップ戦略はある程度うまく働きましたが、あまりにトラフィックが多かったし、セーフティカーが入って、望みどおりには働きませんでした。ホームグランプリで期待外れな結果となってしまいました」

16位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「全体的にタフな午後だった。クルマは本当に重い燃料を積んでいたし、アンダーステアが多くて運転するのが難しかった。今週末は鈴鹿サーキットが新しい経験でもあったけど、問題なくレースを完走すうために全力を尽くした。ブラジルでの次のレースを楽しみにしている」

17位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「最初の2周で2回ピットインしなければならず、その時点でレースは終わっていた。1周目にクルマのヘッドレストが緩んでしまったので、それを直すためにピットインした。再びコースに出るとまた同じことが起きたので、またピットインしてメカニックがテープで貼り付けた。今日はいくつかの事柄を試し、今後のレースのために他のいくつかのアイテムをテストした。あの状況では、それぐらいしかできなかった」

--位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「ソフトタイヤに交換した、2回目のピットストップを終えた次の周回でのアクシデントだった。フラットアウトのターン15で車体後部のコントロールを失い、壁にクラッシュした。その理由は分からない。説明がつかないトラブルだったので、データを見たい。リヤタイヤの空気圧の問題かパンクかも知れない。こんなことになって、本当に申し訳ないと思っている。僕は全ての周回をプッシュし続け、ラップタイムも同じ0.1秒に入るほどの安定した走りを続けていた。ブラジルはもっと良いレースにしたい」

--位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「パレードラップのスタートからクラッチに問題があり、グリッドを動くことができなかった。クラッチマップを調整して問題を解決しようとしたが、本当のスタートでも問題は解決できなかった。その数周後、クラッチがダメになりピットでリタイヤすることになった。アクシデント前の予選ではQ3に進出できるほどクルマは速かったので、今日はポイント獲得も可能だったかも知れない。これからブラジルの準備を行わなければならないが、トップチームもそれほど多くの開発部品を投入しないかも知れないので、最後の2戦で良いリザルトを出してシーズンを締めくくることができれば良いと思う」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1日本GP