F1 ヨーロッパGP決勝 ドライバーコメント
2009 FORMULA 1 TELEFONICA GRAND PRIX OF EUROPE

1位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「なんて素晴らしい日だ。本当に厳しいレースで優勝できてとても嬉しいよ。ただ驚いているし、忘れなれない週末になるだろう。5年経っても、勝ち方を忘れてはいないし、とても良い気分だよ! マクラーレンより重い燃料だったけど、レースを通して本当に懸命にプッシュしなければならないだろうことはわかっていた。今日、エンジニアのジョックは素晴らしかった。彼は本当に僕を励ましてくれたし、ペースを維持するために助けてくれた。そしてチームは、2つの最高ピットストップとして素晴らしい仕事をしてくれた。僕をサポートしてくれたみんなに感謝したいし、この勝利はブラジル全体、特に僕の素晴らしい友達フェリペ・マッサに捧げたい。彼がすぐに僕との競争に戻ってくることを望んでいる」

2位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「2戦連続表彰台という結果は嬉しい。今日はベストの仕事ができた。悔いが残るか、と聞かれたら、イエスと答えるしかないが、皆が勝利を目指して努力したからこそ、ここまで来ることができた。とはいうものの、僕たちは勝つまで満足することはないだろう。今日は失うものは何もなかった。ルーベンス(バリチェロ)に勝つのは簡単ではない。できるかぎりの努力をしたが、今日はそれでも足りなかったということだ。だが、今週末のパフォーマンスは、戦闘力が向上した事実を示している。最速マシンとの間にはまだ若干の差があるようだが、必ず追いついてみせる」

3位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今回の結果には満足している。すでに金曜日にマシンはレース郷里でかなり競争力があるのがわかっていたし、表彰台を争うことができると考えていた。予選で僕たちは特に軽い燃料で苦労するかもしれないことにも気付いていた。両方の予測は正しかったし、今日は再び表彰台に乗ることができた。なんとかスタートでいくつか準備をあげることができたし、最初の狙いは僕より後にピットインするロズベルグとのギャップを広げることだった。レース後半は、コバライネンに近づいて、彼を追い抜くためにピットストップを最大限に活用することができることがわかり、それをすることができた。これから僕たちはスバに向かうし、大好きなトラックだ。金曜日に僕たちがどれくらい競争力があるかを見るのが待ちきれない。シーズンのこの段階で、すべてを正しく動かすことができれば、表彰台を狙えるだろうし、僕たちの前になにも起こらなければ、僕たちはさらに良い結果をだせるだろう。僕たちはコンストラクターズチャンピオンシップでの3位を守るために全力を尽くさなければならない」

4位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「2番グリッドからスタートして4位フィニッシュ、というのは理想的な状況ではない。ただし、ハンガリーよりも良くなったと実感している。週末を通じていいパフォーマンスを見せられた。ここまで頑張ってくれたスタッフに感謝したい。まだフロントランナーと同等のペースでは走れないが、現在のポジションまで回復できたことは素晴らしい。過去3戦だけに限れば、マクラーレンが最多のポイントを獲得している。だが、まだ不十分だ。次戦スパは大好きなサーキットなので、今から集中力を高めて表彰台を目指したい」

5位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「レースは楽しかったけど、本当に暑くて楽しさの大部分を取り去ったね。最高ではなかったけど、それでもチームにとっては良い結果だった。7番手からスタートして再び5位になれたのは悪くはないし、多くのポイントが得られた。ライコネンに勝ちたかったけど、彼は速すぎたよ。僕たちのクルマはあらゆるトラックに適していると思うし、チームはレースごとに進化を続けるためにうまくやっている。僕たちが常に上位にいるのは素晴らしいことだし、これを続けられることを期待している。もうすぐで表彰台に上れるだろう」

6位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「6位は今日のホームグランプリのためにできた最高の結果だし、8番手からスタートしたことを考えれば、3ポイントは良い結果だ。とてもタフなレースだった。まず暑くかったし、とても競争的なレースだったからね。ずっとプッシュしなければならなかったし、ポジションを守るために絶えず戦っていた。でも、僕たちは週末ずっと速さがあったし、このペースをキープして、スパでもっと良い結果を届けられる自信はかなりあるよ」

7位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「ルーベンスは今週素晴らしい仕事をしていたし、彼は勝利に相応しい。もちろん僕が表彰台の頂点にいた方がいいけど、長い時間だったし、彼のために幸せに感じている。トラフィックに捕まってしまったし、このサーキットはオーバーテイクが本当にタフなので、予選で小さなミスとベッテルの後ろに捕まった難しいスタートが今日は本当に犠牲を払ってしまった。それでも今週末の目的を果たして、タイトルでの僕たちのメインのライバルであるレッドブル勢に勝つことができたので、7位にはそんなに落ち込んではいない。僕たちはポジティブな気持ちで次のスパのレースに向かうつもりだし、良いレースをする準備はできている」

8位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「集団の中にいたので、非常に悪いポジションからレースをスタートしなければならなかったし、1コーナーではみんなが非常に接近していた。残念ながら、スタートでポジションを上げることができなかったし、ニックに準備を奪われさえした。でも、そのあとのレース中のペースは良かった。僕のスティントは短かったけど、最後のピットストップではマーク・ウェバー追い越すことさえできた。とても良かったね」

9位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「今日はポイントが獲得できなかったが、これは久しぶりのことだ。結局は、今日はスピードが出なかった。タフなレースだった。今週末は苦しい状況が続き、その当然の結果として、残念ながらポイントを獲得できなかった。ルイス(ハミルトン)がぼくの前でピットインし、ピットストップも少しついていなかったが、これも仕方がないこと。ピットストップも最高ではなく、ポジショニングに少し時間がかかりすぎた。とにかく、ぼくたちにとってはベストの1日ではなかったが、今日の事は水に流して、スパへと気持ちを切り替えるつもりだ」

10位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「今日はミスもなく良いパフォーマンスを発揮できたし、ラップタイムも良かった。僕たちが明らかに前進したことを示せた。12番グリッドからの10位は僕たちができた最大限だと思う。とてもタフなレースだったし、とても暑かったけど、すべてが完璧に働いた。最初のスティントではBMWの2台の後ろにいて、トラックで追い抜くことはできなかったけど、チームは本当に良いピットストップをしてくれて、ピットレーンでハイドフェルドを追い抜くことができた。今はスパを本当に楽しみにしている。好きなトラックだし、今週末に僕たちが見せたペースから、良い結果が期待できると思う」

11位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「結果はとても期待外れだ。今日、成し遂げられただろうことを示すことができなかったからね。スタートはうまくいって、前のみんなのペースに対抗することができたけど、ロバートが僕より軽い燃料だったので、前に行かれてしまった。そのあとエイドリアン・スーティルに対してポジションを守らなければならなくて、上位に近づけなかった。これが重要だった。そのあと、ピットストップを終えたヘイキ・コバライネンが僕の前に出てしまい、その段階で軽かった僕のクルマからアドバンテージを得ることができなかった」

12位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「望んでいたほどグリッドポジションが良くなかったので難しいレースだったけど、1ストップ戦略を使ったことで、いくつかポジションを上げるチャンスが得られた。スタートはとてもうまくいって、事故を避けることができたし、1周目の終わりにはエイドリアンの後ろの13番手を走行していた。ハードタイヤでの第1スティントは、ペースも良くて一貫性があった。そのあとソフトタイヤに代えて、いくつかグレイニングが出てしまい少しトリッキーだった。最後までそれらを保つためにタイヤに注意しなければならなかったけど、良いペースをキープすることができた。僕たちはいくつかポジションをあげて、今はトヨタや他のクルマより前にいると思う。再び今週末遂げたような進歩を遂げる必要があるし、きっとポイントを獲れると思う」

13位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「グリップ不足にとても苦しみ、素晴らしいスタートがきれず、予選からクルマは進化しなかった。私は今日も同じ問題を抱え、フリー走行のときの感触にはほど遠いグリップだった。ベストを尽くしたが、順位を上げるためにできることは何もなかった。ベルギーではもっと良い結果を出したい」

14位 ティモ・グロック (トヨタ)
「ブダペストのように、レースでの僕たちはとても速かったので、スタートでのアクシデントは残念だ。ブレーキを強くかけた、私の前を走るクルマを避けるために、第1コーナーで、内側に勢いよく突っ込む形になった。すると、背後から追突され、基本的にその時点で、上位のポジションを獲る望みはほぼ消えた。しかし、せめてデータを収集しようと、残りのレースを精一杯戦い、最後に最速ラップを記録し、戦闘力があることを示せた」

15位 ロマン・グロージャン (ルノー)
「1周目は残念ながらうまくいかなかったけど、レース中はポジティブなことがたくさんあったし、価値ある経験を積むことができた。レースのスタートでは本当に集中しなかればならなかったし、まわりで起こっている全てに注意しなければならなかった。そのあとはただコンスタントに良いラップタイムを出そうと試みた。来週のスパではもっと良くならなければならないことは明らかだし、バレンシアで得た経験をうまく使いたい」

16位 ハイメ・アルグエルスアリ (トロ・ロッソ)
「気温と湿度が高かったせいで、ぼくにとってはハンガリーよりもずっと厳しいレースだった。残り10周のところでドリンクシステムにトラブルが起き、水分補給することができなくなってしまった。本当に大変だったが、完走し、クルマをチームに持ち帰るために、ぼくはただ自分のベストを尽くした。良かったことは、走行距離を伸ばすことができたこと。これが、スパの助けになることを期待する。少なくとも、今回のレースほど暑くはないと思うからね」

17位 ルカ・バドエル (フェラーリ)
「バレンシアに到着したとき、僕はこのグランプリが僕の背中から錆を取り払って、再びレースドライバーの役割での自信を得る時間になると言った。僕にとって、ミスをせずに多くの走行距離を稼ぐことが重要だったし、それをすることができた。体力面は問題ないと感じているし、それは満足感のもうひとつの理由だ。スタートはうまくいって、いくつか順位をあげたけど、そのあとグロージャンと接触してしまい、再び後方に落ちてしまった。自分のレースをしようとしたけど、コンスタントなペースを維持するのは簡単ではなかった。特にラップリーダーを先に行かせなければならないときはね。最初のピットストップでミスをしてしまい、1つ順位を犠牲にしてしまったし、そのあと白線を越えてしまい、ドライブスルーペナルティを取られてしまった。今は自信を持ってスパを楽しみにしている。知っているトラックだし、今週末に積んだ経験を期待することもできるだろう。プレシャーを与えることなく、僕を快適に感じさせるようにあらゆることをしてくれたチーム全員に感謝しているし、週末を通して素晴らしいサポートをしてくれたミハエルに感謝している」

18位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「再び期待外れな午後になってしまいました。実際には予選ですべてが終わっていました。13番手のときにパンクしてしまい、それで本当に僕のレースは終わってしまいました。そのあとラスト数周でなんらかの問題が発生してしまい、早めにストップしなければなりませんでした」

--位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「スタート直後にぼくのレースはほとんど終わっていた。何が起きたのかはレースを見直してみなければ正確には分からない。コースが詰まらないようにイン側へ動いたら、グロックが加速してぼくのウィングに接触した。明らかにそれが原因でウィングが破損し、ウィング交換のためにピットインしなければならなかった。そのタイムロスで、ぼくのレースは終わってしまったも同然だった。クルマの性能や自分がどんなラップタイムを記録できるかを試すために、ぼくはその後もプッシュし続けたが、すぐにブレーキに問題が発生し、結局、ディスクが壊れてクルマを止めざるを得なかった。ここのところ不調の週末が続いているが、ポジティブな気持ちをキープすることが重要だと思う。クルマは進歩しているようなので、もっと良いレースが戦えるようになる可能性はある。スパに期待したい」

--位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「今日の最大の問題は1回目のストップだった。クルマに燃料が入らず、もう一度ピットインしなければならなかった。2回目のピットストップまで走れたのはラッキーだった。その時点でレースには負けたも同然だったが、その数周後、エンジンにトラブルが発生してリタイヤしなければならなかった。良くないことだ。チャンピオンシップという意味では最後の最後まで戦いを諦めないが、ライバルを追いかけてライバルよりも多くのポイント獲得を目指している時にリタイヤなんて良くないことだ。それができるポジションだったのに、レースをフィニッシュできなかったんだからね」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果