レッドブル
レッドブルは、今後もルノーと一緒にやっていくのかどうかをオーストリアGP後に決定するとチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツが語った。

レッドブルのお膝元であるレッドブル・リンクでの初めてのグランプリを前に、ディートリッヒ・マテシッツは Kleine Zeitung のインタビューに応じた。

レッドブル関係者はこれまで、レッドブルが低迷するルノーを捨てて別のエンジンサプライヤーにスイッチするとの噂を否定しており、エイドリアン・ニューウェイが手がける最後のマシンとなる『RB11』にルノー製のV6エンジンが積まれるのは"100%"確実だと述べてきた。

しかし、ディートリッヒ・マテシッツには異なる見解を示している。

セバスチャン・ベッテルが今年のマシンについて侮辱的な発言をしたについて、ディートリッヒ・マテシッツは「彼が“キュウリ”と称したのは、エンジンかパワーユニット全体についてだろう。それは一理ある」と述べた。

「マシン自体は素晴らしいし、戦略的にもミスは起きていない。セバスチャンもそれはわかっている」

ヘルムート・マルコは、F1オーストリアGPの週末にレッドブルの上層部が集まり、ルノーの散々な2014年序盤戦とそこからのリカバリーを見極めた上で、チームの進歩を判断する“最終報告”を作成するとしている。

ディートリッヒ・マテシッツも「最終報告は確かに行われる」とこれを認めている。

「その後、我々は既存のエンジンにまだ開発の余地があるのか、それとも、メルセデスと同じ基準を達成するに新たな開発を検討しなければならないのかを決定する」

だが、ルノー以外のF1エンジンサプライヤーとなると、ライバルのメルセデスとフェラーリしかいない。

一方でレッドブルとフォルクスワーゲンを結びつける噂もあり、さらにはエイドリアン・ニューウェイが率いることになる“アドバンスト・テクノロジー・センター”でレッドブルが自社製のターボエンジンを作るとの噂もある。

ルノーの代わりがいないことを指摘すると、ディートリッヒ・マテシッツは「常に代替はある。当然ではないか」と述べた。

「しかし、レッドブルがメルセデスのカスタマーエンジンを使うことは想像できない。メルセデスは今年だけでなく、数年にわたってワールドチャンピオンになりたいだろうからね」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング