キミ・ライコネン
キミ・ライコネンは、フェラーリが2016年シーズン前に期待していた結果を出し始めるまでそう遠くないと考えている。

前戦ロシアGPで今季初の表彰台を獲得したキミ・ライコネンは、ドライバーズ選手権でニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのメルセデス勢に最も近いランキング3位につけている。首位のニコ・ロズベルグとは57点差だが、チームメイトのセバスチャン・ベッテルよりも10ポイント多く稼いでいる。

「もちろん、もっと良い仕事ができるはずだ。もっと良い結果を残したいし、プッシュし続けて、全てのレース週末に最大限の力を発揮したい」とキミ・ライコネンはコメント。

「目標は2台揃ってトップに並ぶことだ。今の場所は求めているところではない。でも、いくつかの結果が示すほど遅れているわけではないと思っている。やるべきことはわかっているし、それほど遠いわけではない」

2016年のフェラーリは断片的なスタートを強いられた。開幕戦ではキミ・ライコネンがリタイアを強いられ、バーレーンではフォーメーションラップ中にエンジントラブルが発生。中国ではスタート後のターン1で2台のフェラーリが同士討ち、ロシアでもセバスチャン・ベッテルが開始早々にリタイアを余儀なくされ、メルセデスに挑む願いは叶わなかった。

上海でキミ・ライコネンとセバスチャンン・ベッテルが接触したことを受け、フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、いまだ優勝を果たせていないことに不満を口にしている。

フェラーリは、セルジオ・マルキオンネからのプレッシャーを感じていると思うかと問われたキミ・ライコネンは「もちろん、僕たちは常にファンや関係者、社長を満足させようと頑張っている。どのレース週末もベストを尽くしている」とコメント。

「後になってたらればを言うのは簡単だけど、この結果が今までに成し遂げてきた事実だ。そうだね、ポジティブとは言えないレースもいくつかあったけど、最終的な結果はウソをつかない。すべて真実だ」

過去、スペインGPを2度制したことのあるキミ・ライコネンは、フェラーリがメルセデスに比べてソフトタイヤの使い方に長けていることがバルセロナのアドバンテージになり得るかどうかに思いをめぐらせたりはしないとも述べている。

「歴史を見れば、このトラックで機能するマシンは他のコースでも機能すると言っていいだろう。でも、物事はそんなに単純ではない。ここでの冬季テストはうまくいったけど、今はコンディションが全然違うし、暖かくもなっているので、マシンが十分に優れているかどうかはまだわからない」

「たった1回のレースでシーズンが決まるわけではない。どのサーキットでも活躍しなければならない。マシンがこのトラックで素晴らしかったからといって、次のレースで良い結果を与えてくれるわけではない」

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カテゴリー: F1 / キミ・ライコネン / スクーデリア・フェラーリ