ピレリ
ピレリが、F1中国GPの金曜フリー走行を振り返った。

中国GPは、2週間前のマレーシアGPとは対照的に気温20℃前後での開始となりました。過去の中国GPでは、このような低温下では、長いストレートでトレッド表面がクールダウンされた際にグレイニングが発生することが珍しくなかった。グレイニングによって、コンパウンドはメカニカルな抵抗を失い、表面がもろくなり、特有の摩耗パターンが形成される。

しかし、本日の2回のフリー走行セッションでは、低い路面温度にも関わらず、ミディアムコンパウンドにはグレイニングが発生せず、ソフトコンパウンドに最小限のグレイニングが見られただけだった。通常のパターンとは異なり、FP2がFP1よりもわずかに低温のコンディションとなった。

事前の予想通り、両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.7秒となっているが、レース週末の進行とともにアスファルトにラバーが乗ることによって、この差は縮小していきそう。今回と同じコンパウンドが選択されたメルボルンで見られたものと一致するこの性能差は、戦術が勝敗を左右するレースにおいて、数多くの戦略の選択肢を提供する。また、シーズン中で最長のストレートや多くのオーバーテイクポイントなどにより、トラック上で順位を上げるチャンスも大いに存在する。

メルセデスのルイス・ハミルトンが、本日の両セッションでともに最速タイムを記録。ハミルトンの最速タイムは、いずれも昨年のセッション最速タイムよりも速いものだった。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「今日の最も大きな収穫は、冷涼な気温の下でもグレイニングの発生が最小限度であったことです。したがって、フリー走行での作業は順調に進み、各チームは決勝への準備を効果的に行うことができました。両コンパウンド間の性能差は、ほぼ予測していた通りです。日曜日の決勝では、2ストップが主流になると思います」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1中国GP