ピレリ
ピレリが、2014年最終戦F1アブダビGPの決勝レースを振り返った。

ルイス・ハミルトンが、2ストップ戦略でアブダビでのチャンピオンシップ決定戦を制し、通算2回目でピレリタイヤでは初めてのドライバーズタイトルを獲得した。2番グリッドからP Zeroレッド・スーパーソフトでスタートしたハミルトンは、スタート直後にトップに立ち、続く2スティントをP Zeroイエロー・ソフトで走行した。

メルセデスは、今シーズン16勝目を挙げ、フェラーリとマクラーレンによるシーズン最多勝利記録の15勝を更新した。今シーズン11勝を達成したハミルトンは、ファン・マヌエル・ファンジオ以来のメルセデスのワールドチャンピオンとなった。

4番グリッドからスーパーソフトでスタートしたウィリアムズのフェリペ・マッサは、ハミルトンとは異なる2ストップ戦略を採って、まずはソフトへ交換し、最終スティントの13周をソフトよりもラップあたり約1秒速いスーパーソフトで走行し、レース終盤にはハミルトンを猛烈な勢いで追い上げた。

フェリペ・マッサはこの戦略によって、フィニッシュ時のハミルトンとのタイム差を3秒弱にまで縮めていた。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、スーパーソフト-ソフト-ソフトと繋ぐ戦略で表彰台を獲得した。

予選タイム剥奪処分を受け、ピットレーンからスタートしたレッドブルの両ドライバーは、ともにソフト-ソフト-スーパーソフトと繋ぐ戦略を採用。この戦略が功を奏し、一時3位まで順位を上げたダニエル・リカルドは、4位でフィニッシュし、レースのファステストラップを記録した。また、リカルドは、6名を除く全ドライバーがスーパーソフトでスタートした中、ソフトタイヤでスタートしたドライバー中での最高順位を獲得した。

路面温度と気温が下降し、レースの進行とともにサーキットのスピードが速くなったため、各チームは、入念にタイヤの摩耗とデグラデーションをモニターする必要があった。両コンパウンドは期待通りの性能を示し、ドライバーおよびチームは最大限までプッシュすることができた。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「ドライバーズタイトルを獲得したルイス・ハミルトンと、シーズンを通してハミルトンとの堂々たる闘いを繰り広げたニコ・ロズベルグを祝福します。タイヤは、決勝前に収集したデータに沿って期待通りの性能を示しました。レース終盤にスーパーソフトのスピードを示したマッサや、ソフトで後方からスタートして素晴らしいパフォーマンスを見せたリカルドに代表されるように、今日は広範囲に渡って興味深い戦略が機能していました。まさにシーズンの締めくくりに相応しいレースでした。そして、我々は早くも2015年シーズンへ向けて動いており、翌火曜日と水曜日には今シーズン最後のテストをここアブダビで行います。このテストで、我々の新しいタイヤもデビューします」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1アブダビGP