ピレリ
ピレリは、2014年 開幕戦 F1オーストラリアGPの決勝レースを振り返った。

ピレリの予測通り、オーストラリアグランプリは2ストップのレースとなった。主流となった戦略は、優勝したメルセデスのニコ・ロズベルグ、2位のダニエル・リカルド(レッドブル)、3位のケビン・マグヌッセン(マクラーレン)が選択した「ソフトーソフトーミディアム」と繋ぐ戦略だった。

マーブル、ブリスター、グレイニングは大幅に減少した。実際、グレイニングが発生したのは、ロズベルグのマシンを含め、数台のマシンの左フロントタイヤのみだった。

F1にはつきもののグレイニングは、マシンセットアップや低い気温によって発生する。オーストラリアグランプリ決勝がスタートした午後5時時点の気温は20℃、路面温度は27℃で、レースの進行とともに温度が下降していった。

このようなコンディションの下、また昨日の予選の大半がウェットであったにも関わらず、全てのタイヤは、グランプリ前の期待通りに、スタートからフィニッシュまで力強い性能を発揮した。P Zeroホワイト・ミディアムでスタートしたレッドブルのセバスチャン・ベッテルとザウバーのエステバン・グティエレスを除く全ドライバーが、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを装着してスタートした。

レース序盤に4周のセーフティーカー導入があったためレース戦略に影響が及び、大半のドライバーが1回目のピットストップを早めに行った。マクラーレンのジェンソン・バトンは、特に効果的にピットストップ戦略を活用し、絶妙のタイミングでピットストップを行い10番グリッドのスタートから4位でフィニッシュした。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「新世代のF1開幕戦のメルボルンにおける我々のタイヤの性能には非常に満足しています。温度の下降によって、これまでは見られなかった軽いグレイニングが、数台のマシンの左フロントタイヤに発生しましたが、これは特に深刻なものではなく、実際にスティントの長さに影響を及ぼすものではありませんでした。大半のグレイニングは、ラップを重ねるにつれて消えていきました。主にレース終盤に使用されたミディアムタイヤは、多くのドライバーにとってレース全体の半分の距離をカバーし、非常に一貫した性能を示しました。シーズンが始まったばかりですので、各チームは皆、マシンとタイヤの性能パッケージを最大限にする課題に取り組んでいます」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ピレリ / F1オーストラリアGP