メルセデスGP F1 マレーシアGP
メルセデスGPは、F1マレーシアGPでニコ・ロズベルグがチーム初となる3位表彰台を獲得。ミハエル・シューマッハはリタイアだった。

ニコ・ロズベルグ (3位)
「冠スポンサー、ペトロナスのホームイベントでチーム初の表彰台フィニッシュを達成できて、本当に嬉しい。冬中ずっとハードワークを続けて、今週末も素晴らしい仕事をしてくれたスタッフ全員に感謝したい。今回の結果は、彼らの努力の結晶だ。サーキットに詰めかけたファンのサポートも心強かった。こうしてまた表彰台に立てたことが嬉しい。スタートでホイールスピンさせすぎてしまい、ポジションを落とした。3番手になってからは、前の2台を追いかけるのは難しいと判断するほかなかった」

「第1スティントではオプションタイヤを装着していたが、あまりペースが上がらなかったので、ロバート(クビサ)の追走を許したが、プライムにタイヤを交換してからは自信を持って走行できるようになった。今週末は最初から調子が良かったので、好成績で終了できて幸いだ。ただし、ここがメルセデスGPが本来いるべき位置ではないので、今後もプッシュする必要がある。きっと我々ならやれるはずだ」

ミハエル・シューマッハ (リタイア)
「完走できなかったのは残念だが、左リアホイールのナットが外れてしまって、どうしようもなかった。ターン6で突然マシンの挙動が乱れて、非常に不安定になった。あの状態では操舵できなかったし、駆動力も伝わらなかった。最初はサスペンショントラブルを疑ったが、マシンを下りてから自分の目で確認すると、すぐにナットがないことに気づいた。この種のことはテストでも一度も経験したことがない。非常に珍しいトラブルだ。原因を究明する必要がある。とにかく完走だけはしたかった。レース本番に向けて、それなりに調子は上がっていた。だが、こういう結果になるのもモータースポーツだ。腹を立ててもどうしようもない。ゲームの一部として受け入れるしかない。少なくともニコがチーム初の表彰台を獲得してくれたのは良かったと思う」

ロス・ブラウン
「今日のニコのドライビングは素晴らしかった。彼にとってキャリア3度目、メルセデスGPペトロナスにとっては初の表彰台を獲得してくれた。マレーシアで新生シルバーアロー初のトップ3リザルトを残せたことが嬉しい。冠スポンサーであるペトロナスの地元GPで、こうしてハードワークの報酬を手にすることができた。今週末のニコのパフォーマンスには頭が下がる。一方、ミハエルはスタート直後にいいポジションにつけており、好結果を期待していたが、残念ながらその期待どおりにはならなかった。ホイールナットが外れたことが原因だが、かつて経験したことのないトラブルだ。グリッドでは、ホイールナットをダブルチェックしている。原因を精査して、対策を講じる必要がある」

ノルベルト・ハウグ
「ニコは素晴らしかった。メルセデスGPにとって3戦目のレースでフロントローからスタートし、3位でフィニッシュしてくれた。チームは周到な作戦を立て、ニコはこれを着実に実行した。おかげで冠スポンサー、ペトロナスの地元で表彰台フィニッシュというチーム史に残る結果が得られた。ただし、2台のレッドブルとの差はいまだに大きい。彼らに追い着くには、まだまだ仕事が必要であることはスタッフ全員が認識している。とはいうものの、我々が正しい方向に向かいつつあることは確かであり、現時点のランキングも悪くはない。ミハエルは素晴らしいスタートを切り、ホイールナットが外れた時点では6番手を走行していた。今後もハードワークを続けて、近い将来に完璧な信頼性を確保するとともに、一歩ずつ着実にスピードを上げて行きたい。ニコのピットクルーは、タイヤ交換作業でメルボルンに続いて2度目の最速記録を打ち立てた。ポイントを獲得する上で、ピット作業の巧拙が重要なカギを握っている。最後に、2010年シーズンの初勝利をマークしたセバスチャン・ベッテルとレッドブルに祝福の言葉を贈りたい。今日のセブは抜群に速かった」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1マレーシアGP