パスカル・ウェーレイン
メルセデスは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のポイントリーダーであるパスカル・ウェーレインを2016年にマノーからF1デビューさせることに興味を示している。

メルセデスは、2016年からマノーにパワーユニットを供給すると発表。マノーは、F1で最小チームであるが、1年落ちのフェラーリ製パワーユニットから、最強を誇るメルセデスのV6ハイブリッドに乗り換えることになった。

マノーは、まだ2016年のドライバーを明らかにしておらず、残り5戦では3名のドライバーが走る予定だ。1台にはウィル・スティーブンスが乗り、もう1台はアレキサンダー・ロッシとロベルト・メルヒがシェアすることになっている。

現在、パスカル・ウェーレインは、2戦を残してDTMを37ポイント差をつけてリードしている。また、今年はメルセデスF1チームとフォース・インディアからテストにも参加している。

トト・ヴォルフは、パスカル・ウェーレイングを来年マノーにに乗せる可能性はあると認めるが、まずはDTMのタイトルをしっかり獲得して欲しいと述べた。

「それはちょっとトリッキーな状況だ。我々には専門のドライバー育成プログラムがないからね」とトト・ヴォルフは述べた。

「我々にはパスカルがいるが、彼の焦点はDTMだ。その焦点を彼から奪いたくはない。彼はテストで素晴らしい仕事をしてくれたし、非常にエキサイティングな若手ドライバーだ。だが、まずはDTMの結果を見たい。可能性としてはあり得る話だが、ジグソーパズルの多くのピースがはまる必要があるし、そうならない可能性もある」

マノーは、メルセデスとエンジン契約を結んだことによって、ペイドライバーからより多くの予算を集めることが可能になると考えており、パスカル・ウェーレインをF1デビューさせるために必要以上の経費を払うつもりはメルセデスにはないと警告した。

「マノーは財政を立て直し、予算を調達する必要があるというのが無情な現実だ。我々がエンジンを供給することで、彼らのシートは若手ドライバーにとってより魅力的なものになるのだから、彼らがドライバーマーケットで手に入れられる予算を我々が肩代わりするという考えはない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / マノー / パスカル・ウェーレイン