パスカル・ウェーレイン
メルセデスは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少優勝を成し遂げたパスカル・ウェーレインをリザーブドライバーに起用することを発表した。

パスカル・ウェーレイン(19歳)は、DTM参戦2年目にして先週末にラウジッツリンクで開催されたレースでポールポジションから優勝を達成。ADACフォーメル・マスターズを制した翌2012年にF3デビューしたパスカル・ウェーレインはチャンピオンシップ2位につけ、昨年は史上最年少ドライバーとしてDTM参戦を果たした。

今シーズン、フォーメル・マスターズは、F1チームのメルセデスでも主要な役割を担っており、レースシミュレーターで1万2,000km以上を走りこんでいる。9月11日(木)にはポルティマンにあるアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベで500kmのテスト走行に臨み、F1マシンでの初ドライブを体験した。

「メルセデスのF1テストをやると聞いたときは嬉しかった」とパスカル・ウェーレインはコメント。

「信じられないようなスピードやかなりハードなブレーキ、高速コーナーの速さに慣れるには数周かかった。DTMとは別次元だ」

「すぐに適応できたし、ショートランとロングランのそれぞれで改善できたので、ピットに戻りたくないと思ったほどだよ。今回のテストは僕がこれまでにモータースポーツで得た中でも最高の経験だった。緊張はまったくなかったし、僕自身そこにはちょっとびっくりしたけど、とにかく準備万端だった。チームからのフィードバックやトト(・ヴォルフ)からのフィードバックはとても励みになったし、良い仕事ができたと思っている」

メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、チームとの精通さを考えればパスカル・ウェーレインの昇格は自然なステップだったと説明した。

「先週のポルトガルでのテストを成功裏に終え、パスカルを正式にチームに迎えられることを嬉しく思う。今年、彼は舞台裏でシミュレーターに乗りつつハードワークに努めてくれており、レース前の準備において非常に重要な役割を担ってる」

「ニコ(ロズベルグ)とルイス(ハミルトン)に並び、彼は我々のF1 W05ハイブリッドの全手順に最も慣れ親しんだドライバーだ。したがって、リザーブドライバーへの選出は適正だと思っている」

「先週、彼は初めてF1マシンをドライブし、重要なステップを踏み出した。私たちは、彼の冷静で期待に見合った印象的なテスト走行に満足している。また、今回の発表は昨日のDTMのラウジッツリンク戦で優勝した直後とあって、純粋なドライビングの才能を輝かせる最大の条件が整っていると思う。パスカルには輝かしい未来が待っている。F1シーズンの集中的な結末に向けて彼の加入に興奮している」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / パスカル・ウェーレイン