マクラーレン・ホンダ
シーズン前最後のテストとなる第2回バルセロナテストが、カタルーニャ・サーキットで開始し、初日のドライバーをフェルナンド・アロンソが務めた。

午前中は気温が低かったために路面温度も上がらなかったものの、先週に引き続き天候は良好。終日晴れ間の広がるドライコンディションで、プログラムが進められた。

この日の主な目的は、前回のテストからアップデートされたパワーユニットの確認で、開幕戦オーストラリアGPで使われる実戦仕様に近付けていくためのプログラムを実施。走行時間の大半を、エンジンモードやドライバビリティのテストに費やすとともに、タイヤコンパウンドの評価と空力セッティングの調整も行った。

午前中のセッションの終盤で電子制御系に問題が起き、テレメトリーデータが取れなくなってしまう事態が発生したものの、チームは原因を究明してこれを解決。15時過ぎにはアロンソが走行を再開した。

午後は新しいパワーユニットを積んだことによる小さな問題が発生したものの、予定していたプログラムを完了し、アロンソはトータル93周を走行した。

明日は、ジェンソン・バトンがMP4-31をドライブし、プログラムを引き継ぐ。

フェルナンド・アロンソ
「先週のテスト最終日はあまり走れず残念だったが、今日は多くの周回数をこなせたのでよかった。パワーユニットの設定をいくつか試すことに時間を割きつつ、空力データの収集も行った。今日はショートランを重点的にこなし、マシンバランスの調整とセットアップを行っている段階なので、先週使ったエンジンとの比較を述べるのは時期尚早だと思う。ただ、今日は一日走り込めたので2回目テストのスタートとしてはよかったし、明日のジェンソンによるプログラムに向けた有用なデータを多く集めることができた」

マット・モリス (マクラーレン・ホンダ Director of Engineering)
「先週末はMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)とさくらでチーム全員が精力的に取り組んだので、今日の2回目テスト初日をいい形で迎えられました。初日から走行距離を伸ばせるというのは、心強いことです。今日はパワーユニットの確認に時間を費やしました。まだパフォーマンスの評価には目を向けておらず、このパッケージでできるだけ多くの走行距離をこなすことを重視しています。その点で、今日は多くのデータを収集できましたし、とてもいい一日でした。残り3日間も走行時間を多く取れるようにして、信頼性の強化を行った上で、さらなるロングランに移行していきたいと思います。また、今夜には新しい空力パーツが届くので、明日ジェンソンにそれを試してもらう予定です」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「午前中は、ソフトウェアの影響で思わぬコントロール・エレクトロニクス系の問題が発生しましたが、その後は順調に周回を重ね、2回目のバルセロナテストの初日を終えました。パワーユニットのテスト項目としては、主にレースに向けたモード設定などを試しているところですが、マシン全体のセットアップやタイヤの確認なども含めて充実した一日となりました。明日以降もレース想定の細かな設定などを確認する予定です」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1