マクラーレン・ホンダ F1モナコGP
マクラーレン・ホンダは、F1モナコGPでフェルナンド・アロンソが8番手タイム、ジェンソン・バトンが15番手タイムだった。

フェルナンド・アロンソ (8番手)
「モナコのコースはいつも楽しみながら走っている。特にドライコンディションでは、バリアに極限まで接近しながら走れるので、アドレナリンが一気に湧き出てくる。そうは言っても、ここモナコで“心地良い”と感じたことは一度もない」

「マシンを極限状態で走らせ、バリアも間近にあるので、どのドライバーにとっても難しいレース環境だ。今日はスーパーソフトタイヤではほとんど走ることはできなかったけど、土曜日にはそれを何とか生かせるようにしたいと思う。スーパーソフトタイヤで走行するチャンスがあまりないのはみんな同じなので、どのチームも同じ条件で臨むことになる。もし日曜日がドライコンディションだとすれば、レースで1ストップ作戦に出ることは確実だ。シャシーは良い反応を示しているので、土曜日に一歩前進できればと思ってはいるけど、これまで目の当たりにしてきたように、他チームは予選でパフォーマンスが上がるだろう。土曜日の予選こそがマジックラップをたたき出す時だ。それに向けて全力を尽くす」

ジェンソン・バトン (15番手)
「1回目のフリー走行ではかなりの時間をロスしてしまった。残念だけど、仕方ないことだ。一方、2回目のフリー走行ではブレーキ温度に関する不具合が発生し、それによってまた十分な走り込みができなかった。マシンのバランスについては、まずまずの感触を得たけど、まだ改善の余地はあるので、それほど状況が悪いわけではない。ただ、ウエットコンディションでは、いくつか問題がありました。タイヤを適温まで上げることができなかったので、それについては調査する必要がある。ここモナコではタイヤのウォームアップがかなり難しく、プライムタイヤですら温まりにくい状況だ。通常は4〜5周走らないとタイヤが温まらず、最速ラップタイムをたたき出すのは一番最後の周回という傾向がある。今年のレースに先駆けて実施されたコースのレイアウト変更だけど、個人的にはタバコ・コーナーが以前ほど好きではなくなった。同コーナーは、以前は良い流れがあったのに対し、今回の変更でカーブがさらにきつくなった。僕はこれまで15年間あのコーナーを走っているので、今回の変更に少し不意打ちされたような気分だった。スイミングプールの最初の部分も少しスピードが上がったので、左手にある出口用バリアに向かってマシンが外側に流れるのを防ぐことになる。土曜日の午前中は、オプションタイヤを初めてちゃんと試すことになるので、重要なセッションとなる。ただ、これは他のチームも同じ状況なので、それほど問題ではない」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「皆さんご存知のとおり、木曜日のフリー走行で実際に走ることはドライバーにとって重要なことですが、残念ながら、今日はジェンソンにその機会を与えることができませんでした。フリー走行1の前半は走行することができず、両セッション中に少しトラブルもあったので、今日はマシンで周回を重ねてリズムをちゃんとつかむところまでいかなかったのではないかと思います。一方、フェルナンドは両セッションを順調にこなし、ウエットとダンプの両コンディションにおいて良いペースで走ってくれました。みんながスーパーソフトタイヤを試すまで全体的なペースを正確に予測することはできませんが、モナコでの週末に向けて良いスタートを切れたと思っています」


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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1モナコGP