マックス・チルトン
マックス・チルトンが、フォース・インディアに移籍する可能性が報じられている。その一方で、ニコ・ヒュルケンベルグは、スポンサー不足とペイドライバーのパワーにより、F1での居場所を失う可能性がある。

ニコ・ヒュルケンベルグは、ロータスの最有力候補に挙げられているが、実現するにはロータスがカンタムへの株式35%の売却契約が成立する必要がある。それが失敗した場合、パストール・マルドナドが30億円ともいわれるPDVSAのスポンサーマネーを持ってロータスのシートを獲得すると言われている。

また、ニコ・ヒュルケンベルグにとってザウバー残留も険しくなっている。セルゲイ・シロトキン、エステバン・グティエレス、さらにはヴィタリーペトロフといった強力な支援者をもったドライバーが並んでいるからだ。

そして、フォース・インディアへの復帰といった道筋さえも困難な状況かもしれない。

マクラーレンは、今年フォーミュラ・ルノー3.5でチャンピオンを獲得した育成ドライバーのケビン・マグヌッセンのシートを探している。現時点ではマルシャがその条件を満たしているように思われる。

マルシャのスポーティングディレクターを務めるグレアム・ロードンは「ケビンはテストで我々に感銘を与えた」と L’Equipe にコメント。

「我々はF1に若手ドライバーを連れてくるチームであり、彼と契約することは我々の理にかなっている」

マルシャは、すでに2014年のドライバーとしてジュール・ビアンキと契約しているが、グレアム・ロードンは、大幅な規約変更が導入される2014年は連続性と経験が重要であり、マックス・チルトンの残留も好ましいと述べている。

マックス・チルトンは、父親が副社長を務める大手保険会社Aonから支援を受けている。

Auto Motor und Sport は、マックス・チルトンがマルシャを離脱することになれば、Aonからの1200万ユーロ(約16億円)がフォース・インディアのシート獲得に向けられると報道。

フォース・インディアは、ドイツのコンピュータ企業Medionの支援を受けるエイドリアン・スーティルとの契約を延長するとみられている。

一方でスポンサーのないポール・ディ・レスタの将来は不確実となっている。

「現時点では非常にタフだ」とポール・ディ・レスタは Telegraph にコメント。

「心配しない人などいないよね?」

Blick は、ニコ・ヒュルケンベルグとマネージャーのワーナー・ハインツでさえ、状況について“眠れない夜”を過ごしていると報じている。

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カテゴリー: F1 / マックス・チルトン / フォース・インディア