小林可夢偉
小林可夢偉が、スーパーフォーミュラ 岡山テストの初日を終えて記者会見に登場。今回のテスト参加の意味合いと、2015年の活動について触れた。

今回のテスト参加は、あくまでトヨタからのオファーによるプロモーション的なものだと小林可夢偉は説明。F1のチャンスを目指していくとしつつも、日本のファンの前で走ることの魅力も感じたようだ。

小林可夢偉
僕は12年ぶりに、このコースをフォーミュラカーで走りました。ブリヂストンタイヤも2010年以来です。日本のレーシングカーに乗るというのもかなり久々なので、自分の中では、走り始めから懐かしいなと思いました。今回は、(F1との)比較ということで、トヨタ様からお仕事をいただいて乗りましたが、どう違うのかということは後日、紹介されることになっています。今日のクルマは、非常に楽しくて、色んなドライバーが「日本のレースは面白いぞ」って言っていた意味がよく分かる1日でした。12年ぶりに走りましたけど、このコースのこともしっかり憶えていましたし、自分としてはスムースに1日が終わって良かったと思います。また日本に帰ってきて、ファンの皆さんとこの場を楽しむっていうのも本当に良かったですね。今日は平日なのに、寒い中たくさんのファンの方に来ていただいて。明日は残念ながら雨なんですけど、今後このシリーズが注目されるようにして欲しいという気持ちが僕にもあるので、今週中にトヨタさんのウェブサイトで公開される今回のインプレッションも(見ていただけるよう)よろしくお願いします。

このサーキットで、来年はスーパーフォーミュラをやるということですが、コース的にはとても面白いと思います。ただ、他のドライバーからも話が出たように、もしかしたらオーバーテイクが少し難しいかも知れませんね。でも、それはドライバーのかけひきもあるので、ゼロになるとは思いませんし、そんなことを言ったらモナコでのオーバーテイクの方がもっと難しいと思うので、必ずチャンスはあると思います。逆に今のF1なんて、(オーバーテイクが)簡単すぎるぐらい。その点、これはドライバーの戦いなので、楽しいんじゃないかと思います。あと、このコースは結構短いですけど、ドライバーによって体力的に違いが出てくる可能性もありますね。僕としては、とても楽しいサーキットですし、高速コーナーやハードブレーキ、低速コーナー、ブレーキを踏まずに行くコンビネーション的なコーナーもあって、非常に面白いと思います。あと、僕はF1サーキット以外を走ったのが久々なんですけど、こういうサーキットは、ドライバーにとっては常に緊張感を持って走るという意味では、大切な練習にもなると思います。

僕に関しては、まだ来年何をするかということも決まっていないですし、今回はあくまでもクルマの比較をするっていうプロモーションの意味でのチャンスをトヨタさんにいただいて、走らせていただいたので。現状、僕はどこにも所属していないので、これから来年に向けて何をしていくかっていうのも自分の判断次第なんですけど。やっぱり自分としては、F1のチャンスがあったらまだ目指したいという気持ちもありますし、そこに行くためにも何が一番最善かっていうことを判断したいと思います。今、現状、このカテゴリーを走るか走らないかということは、自分の中では決めていないですけど。ただ、まぁ今日乗った印象では、楽しく走れましたし、日本に帰ってきて、日本のファンと一緒に楽しむっていうことも非常に大事だということも実感しました。

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / スーパーフォーミュラ