2019年のインディカー・シリーズ 第3戦 アラバマの決勝が4月7日(日)に行われ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が日本人初のポール・トゥ・ウィンで通算4勝目を挙げた。ポールポジションの佐藤琢磨は、好スタートを決めてレースをリード。18周目に2番手以下に2秒以上の差をつけてピットイン。しかし、左リアタイヤの交換に時間がかかり、7番手でコースに復帰する。
翌周には2番手のグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)と3番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がピットイン。しかし、グラハム・レイホールはピットでトラブルが発生し、大きくタイムロス。一方、スコット・ディクソンは素晴らしいピット作業を行ったが、佐藤琢磨の後ろでコースに復帰。琢磨はピットでのタイムロスを帳消しにした形だ。前のクルマのピットインで29周目にトップに復帰。2番手以下に4秒差をつけて好パフォーマンスを復帰していく。38周目、2番手のスコット・ディクソンに6秒以上の差をつけてピットイン。今回は素早いピットストップとなり、4番手でコースに復帰する。41周目に前のクルマがピットに入って再びトップに戻った佐藤琢磨は、スコット・ディクソンに8秒以上の差をつけている。57周目、グラハム・レイホールがコース上でストップし、マックス・チルトンがクラッシュ。フルコースコーションを予測して多くのクルマがピットイン。佐藤琢磨もピットインしてトップを維持する。だが、築いてきたリードを失う。レースは66周目(残り24周)でリスタート。佐藤琢磨はスタートを決めてトップを維持。一方、2番手のスコット・ディクソンはバックマーカーを抜くことに苦労し、差は1秒以上に広がる。その後も素晴らしいパフォーマンスで後続とのギャップを2秒に広げた佐藤琢磨だが、残り5周でコースアウトを喫してスコットディクソンに1.5秒差っまで迫られる。それでもリードを守ってトップでチェッカー。今シーズン初、昨年の第16戦ポートランド以来となるインディカー通算4勝目を挙げた。日本人ドライバーとして初のポール・トゥ・ウィンを達成した。2位にはスコット・ディクソン、3位にはセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング)が続き、ホンダ製エンジンが表彰台を独占した。
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