ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンは、F1モナコGP決勝レースでエイドリアン・スーティルがクラッシュした際、もし前所属チームのマクラーレンにいたら早めにピットに入れてもらえたはずだと苦言を呈した。

スタート後のターン1でニコ・ロズベルグの前に出られなかったルイス・ハミルトンにとって、ピットストップが逆転のチャンスになるように思われたが、27周目にエイドリアン・スーティルがアクシデントを起こした瞬間に状況は一変した。

クラッシュはメルセデス勢の目の前で起きたが、セーフティカー導入を確認したチームは次のラップで両ドライバーのピットストップを実施。

結果、ニコ・ロズベルグがリードを守り、ルイス・ハミルトンは残りのレースを通して2番手を走行した。

無線を通じてこの判断に疑問を投げかけたルイス・ハミルトンは、ピットインを要請すべきだったと語る一方で「ピットに入れてもらえないこともわかっていたけど」と前置きし、2012年に去ったマクラーレンとメルセデスの戦略判断のやり方を比較して苦言を呈した。

1周早くにピットインさせてもらうべきだったと思うかと質問されたルイス・ハミルトンは「それが僕の意見」だとコメント。

「マクラーレンにいたときは、2人のストラテジストがいて、一人は僕のストラテジストだったし、僕がベストなリザルトを残せるように戦略を考えてくれていた」

「残念ながら、今はストラテジストが1人だ。彼は素晴らしいけど、彼のチームでの役目はナンバー1のことを考えることだ。2番手にいる人は次だ。レースに勝つチャンスが少ないことは最初からわかっていたし、だからコース上でそのような風なミラクルが必要だった」

ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグはカート時代から友人関係にあるが、モナコで再び関係性を質問されたルイス・ハミルトンは「そうだね、僕たちは友達ではない。同僚だけどね。僕たちはチームがたくさんの1-2を決めてできる限り多くのポイントを獲得できるように協力していくよ」と述べた。

レース終盤、ルイス・ハミルトンには目に何かが入ってしまうというトラブルが発生。これにより、3番手を走っていたダニエル・リカルドに差を詰められたハミルトンは、危うく2位の座も奪われるところだった。

「ちょっとゴミが入った。取れてよかったよ。結果にはあまり違いはなかったと思っている。リカルドがギャップを縮めてきていたのでかなり心配だった。その時、僕は片目でドライブしていたし、キレイにしないと彼に抜かれてしまうと思っていた。幸、残り3〜4周くらいで取れて、前をキープするために全力を尽くしてポジションを守れることができた」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1