フォルツァ・ロッサ
ケータハムが管財人の手に渡った今、同チームを管理する立場にあったコリン・コレスがフォルツァ・ロッサのF1プロジェクトに活動の焦点を戻すかもしれないと報じられている。

謎めいた投資家グループがトニー・フェルナンデスからケータハムを買収する前、コリン・コレスは『フォルツァ・ロッサ』と呼ばれるルーマニアのF1プロジェクトに深く関わっていた。

ケータハムのチーム経営が破綻する中で、同チームのアドバイザーを務めたコレン・コレスと共にコンスタンティン・コジョカルという人物がチームにかかわっていたことが明らかになっている。

ケータハムの新オーナーと株式譲渡の過程について争っていたケータハム・グループは、コンスタンティン・コジョカルのことを“彼らの後始末を担当する者”だと指摘していた。

つまり、コリン・コレス側ではそもそもケータハムとしてのチーム存続は頭になく、いずれはフォルツァ・ロッサに変えてしまうつもりだったということのようだ。

コンスタンティン・コジョカルという人物は元プロサッカー選手で、ルーマニアのサッカークラブであるステアウア・ブカレストに所属していたと Independent でF1ビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトは述べた。

コンスタンティン・コジョカルは、ケータハムが管財人の管理におかれる際の裁判所文書に引用された発言で、フォルツァ・ロッサのF1参戦がエントリーが承認されたことを認めている。

「2014年6月にフォルツァ・ロッサはFIAから今後2年間のF1エントリーを認める同意書を受け取った」

「フォルツァ・ロッサは2015年シーズンに参戦することを望んでいるが、準備期間が不足しつつある」とコンスタンティン・コジョカルは述べた。

だが、フォルツァ・ロッソのプロジェクトは財政面にも問題を抱えているかもしれない。

フォルツァ・ロッサは、ルーマニア政府の大臣を務めたことのあるイオン・バザクが率いているが、ケータハムの崩壊は投資家がランニングコストを支払えなかったためだとコンスタンティン・コジョカルが認めている。

「フォルツァ・ロッサは、2015年に向けて準備可能な他の手段を探していると理解している。ルーマニアの私の支援者たちとコンタクトをとるのは非常に難しいことがわかった」とコンスタンティン・コジョカルは述べた。

現在、F1ではケータハムとマルシャがチーム運営に失敗する一方で、フォルツァ・ロッサとアメリカのハースF1チームは新規参戦に向けて動いているという少々奇妙な事態を迎えている。

各チームは、2015年のF1世界選手権に公式に参加するための費用である50万ドル(約5,500万円)を支払わなければならないと Blick は伝えている。

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)