2016 F1 スペインGP 決勝
FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA PIRELLI 2016

優勝:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「とても特別な気分だ。もちろん、優勝できるなんて予想もしていなかった。メルセデスの2人がクラッシュした後、表彰台を目標とするものだけど、まさかその頂点に立てたなんて信じられない。オランダ国家が初めてF1で流れて、父のことを考えずにはいられなかった。彼は泣いていたと聞いたけど、本当に信じられないよね。彼は僕のためにたくさんの時間を割いてくれたし、この業績は彼がいてくれたからでもある。レース中にナーバスでははなかった。とにかく集中してベストなドライビングをしていた。最後のストップを終えてから最後まで32周走らなければならなかったので、タイヤを持たせることにかなり集中していたけど、うまくいったよ! 残り5周でキミが少し落ちているのがわかった。彼は何度か抜こうとしていたので、もちろん、それでタイヤを傷めたんだろうし、そこからは『オッケー、これからはタイヤに集中してホームまで持ち帰ろう』と考えていた。この勝利は一生忘れないし、今はとにかく最高の気分だ。驚くべきことだし、言葉にならない。表彰台があのメンバーで良かった。キミは父ともレースをしていたなんて、とてもおかしいよね! インラップでは浮かれて騒ぎすぎて、ちょっとあちこち痛いけど、それも一部だ!」

2位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「スタートは悪かった。クラッチを離したら酷いホイールスピンが起きた。最初の数コーナーでいくつか順位を取り戻せたし、かなり楽にマックスに追い付けた。クルマはOKだったし、スピードもあったけど、他のクルマに続いて何周も走っているとタイヤには良くない。グリップとダウンフォースを少し失っていた。彼に接近して付いていくのは難しかったし、彼は最終コーナーで本当に速かったので、あまり良い仕掛けるができなかった。あそこまで近づけたのに勝てないなんてちょっとがっかりだけど、難しい週末の後でこの結果なら喜ばなければならない。チームとしてできる限り懸命に作業を続けて、勝利を目指して戦い続ける。このような難しい週末でも戦い抜いてポイントを獲得できる場所にいなければならない。マックスはこの勝利に値した。僕にとって彼はサプライズではない。彼は去年すでにとても良い仕事をしていたし、今日は良いクルマで勝つことができた」

3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日はレースに勝つ大きなチャンスがあったし、僕は勝つためにアタックしていた。それが僕が望んでいたことだ。でも、それも最後のストップを終えてコースに戻った時点までだった。そこで自分のアドバンテージを理解した。前の人たちより数周新しいタイヤを持ているだけでは届かないとね。僕たちはミディアムタイヤで苦戦していたけど、レッドブルは強かったし、それでキミと僕はアタックできなかった。ソフトタイヤでは僕たちも強かったけどね。僕たちは2台で戦略を分けることにした。3ストップの僕はリーダーに攻撃を仕掛けて成功したけど、結果的にダニエルと僕は2人とも2ストッパーの後ろになってしまった。つまり全体的に僕たちにはペースが足りなかったということだし、そこは理解する必要がある。クルマに悪いところはない。良いクルマだし、うまく機能している。僕たちがここに持ち込んだものも良かった。フェルスタッペンにはおめでとうと言いたい。初優勝は最高の瞬間だし、本当に特別なものだ。マックスに“シャポー(脱帽)”だね。彼はキミから大きなプレッシャーをかけられながらも前に留まったんだからね」

4位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「複雑な気分なのは確かだ。今日はちょっと不運だった。僕はリードしていたのに3ストップ戦略だったので、コース上で3台のクルマを抜かなければならなかった。簡単なことではない。セブにはピットストップで前に出られてしまったので、トップに戻るためにはさらにオーバーテイクしなければならなくなった。今から思えば、3ストップは間違いだったと思う。でも、レース中はチームにとってそれが正しいと思えたんだと思う。僕は4番手に甘んじるつもりはなかったのでベッテルをパスしようとしたし、チャンスはあったけど、成功はしなかった。表彰台にさえ上がれないなんて本当にがっかりだし、さらに最後のパンクチャーで傷に塩を塗られた。マックスにとっては初めてのレース勝利という大切な一日になったし、おめでとうと言いたい。彼は仕事をやり遂げた。あの週はみんなチームの判断に疑問を示していたけど、彼は自分がトップクラスのドライバーだということを証明した。マックスの表彰台を見るのが辛いわけじゃなく、自分がそこにいないのが辛い。モナコに気持ちを切り替えよう。そこでは2人揃って表彰台に上がりたいね」

5位:バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「僕たちは今日、最大限を発揮できたと思うし、多くのポイントを獲得できたことを嬉しく思う。僕たちのクルマが今週末十分に速くないことはわかっていたけど、僕たちは良い結果を残せたのでポジティブだ。もちろん表彰台や優勝をかけて戦いたかったけど、今週末は可能ではなかった。僕たちは開発をプッシュし続ける必要があるし、このようなタイプのコースでもっとペースが必要だ。何かが起これば、いくつかポジションを上げられることはわかっていた。そうでもなければ、いつもトリッキーになっているけど、これはレースだ。多くのことが起こり得るし、今回はそこから小さなアドバンテージを得た」

6位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「なんてファンタスティックなレースだ! やっと週末全体をまとめることができた。実りある金曜日を過ごし、予選でも速かったし、今日のレースペースも良かった。僕はとてもハッピーな男だ! 6番手は僕とチームにとって驚くべき結果で、母国レースなので、さらに素晴らしい。レーススタートは最高だったし、正直、僕の人生の中でもベストなスタートのひとつだったと思う。表彰台圏内を走り、フェラーリとバトルをして・・・序盤は凄かったね! 残りのレースは快適だったし、ピットストップではチームがとても良い仕事をしてくれた。6番手でラインを横切ったときの僕は満面の笑顔だったよ。ここバルセロナで週末を通して応援してくれた全てのファンに感謝したい。特に、ターン12にある僕のグランドスタンドにいた人たちは本当に力をくれた。それに勝利を飾ったマックスを祝いたい。彼とレッドブルファミリーにとってとても嬉しいことだ。レッドブルが若い才能をF1に連れて来ているのは素晴らしいことだと思うし、僕たちが成功し続けることでそれが正しいことを証明している」

7位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「とても良いレースだったし、僕たちは今日期待することができた最大限の結果を成し遂げたと思う。僕たちはとても速い何台かのマシンを抑えることができたし、多くのポイントをもらたすために1周目の事故を利用することができた。ラスト3周はフェリペ(マッサ)の攻撃をかわさなければならなかった。僕はとても使い古したタイヤだったし、彼は僕に近づいてきたけど、なんとかポジションを守ることができた。これは午後にずっとしていた唯一のアクションだった。残りのレースはかなり孤独だったけど、それはタイヤを労わって、最後の数周でポジションを守ることに役立った。僕たちには良い戦略があったし、それはハースを飛び越えて、決して僕たちにとって最強とはいえないトラック上でこの良いリザルトをもたらすことに役立った」

8位:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「いくつかポイントを獲得できたし、18番手からスタートして8位フィニッシュだから僕たちにとっては間違いなくとても良いレースだった。難しいレースだったし、僕たちにとってポイント圏内でフィニッシュするにはベストなトラックではなかったので満足している。レッドブルに対してポイントを失ったことはわかっているけれど、しょうがない。マックスは本当に良かったね。初勝利がどんなものか僕は知っているし、彼はたった18歳でトップチームにいる。モナコでは過去2年に苦戦したけれど、僕たちにはこのタイプのサーキットで前よりいいマシンがあると示せることを願っている。モナコはモナコだし、何が起こるかわからない」

9位:ジェンソン・バトン (マクラーレン・ホンダ)
「僕はフェルナンドとコース上でいいバトルを繰り広げていたので、彼がリタイアしたのは残念だった。 今日、僕はすばらしいスタートを切った。全ドライバーの中で一番いいスタートだったに違いないね! ただ、僕にとってはそれほど容易なレースではなかった。マシンにはグリップが全くなく、なにをしてもうまくいかなかった。でもそれと同じように、レース終盤は先頭集団のマシンもそれほど速くはなかった。当時、(僕の後方を走っていた)セバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドのすぐ後ろにダニール・クビアトがいて、彼は新品タイヤを履いて走行していたので、僕にとっては非常に難しい状況だった。幸いにも、僕は彼らよりもわずかに速いペースで走っていたため、その3台のマシンの前のポジションをキープすることができ、クビアトは僕を追い抜くことができなかった。 ここでポイントを獲得するのは難しいとわかっていたので、今日の結果はそれほど悪くはない」

10位:ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)
「今日は僕たちにとって良いレースだった。リスタートで2つポジションを落とさなければならなかったので、そこでタイムを少しロスしてしまった。でも、それを除けば、ペースも強かったし、競争力もあった。戻ってすぐにポイント圏内でゴールできたことて良かった。クルマの感触も良かったし、慣れるのにもそれほど時間がかからなかった。レース後半は楽しかった。上位のバトルの邪魔をすることなく追いかけて、グティエレスをオーバーテイクしてポイント圏内に戻ることができた。戦略面でもチームは素晴らしい仕事をしてくれたし、チームを称えたい。チームにとってとても生産的な一日だったし、チャンピオンシップでハースを抜くことができた。なので、全体的にポジティブな週末だったし、僕たちは戦い続けていく」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1スペインGP