ブリヂストン
ブリヂストンが、2010年F1中国スペインの展望を語った。スペインGPでは、ハード、ソフト両コンパウンドドライタイヤが使用される。

全長4.66kmのカタルーニャ・サーキットは1本の長いストレートと多種多様なコーナーが混在し、セットアップの調整が必要になる。粗い路面はタイヤに厳しく、特に1周を通じて左フロントタイヤに大きな負荷がかかる。

他のサーキットと同様に、チームにとって、ストレートでのドラッグ(空気抵抗)を低く抑えながら、コーナーで十分なダウンフォースを得られるよう調整することが課題になる。バルセロナはコーナーが多いためコーナリング重視となるが、高速セクションではタイヤに大きな負荷がかかる。

安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
「今シーズン初のヨーロッパ戦となるスペインGPは、多くのメディアの注目を集める、多忙な週末になるでしょう。ブリヂストンが約4,000名の社員を擁するスペインでは今年2回F1のGPが開催され、今回はその1回目にあたります。同国内で生産するタイヤの半数以上を広くEC各国に輸出しています。当地でのブリヂストンのF1活動は評判が良く、この重要なマーケットで当社が高いブランド認知度を獲得する後押しをしてくれました」

浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
「カタルーニャ・サーキットはマシン全体のバランスを確認することができるコースで、ここでパフォーマンスの良いマシンは、他の多くのサーキットで力を発揮できる可能性が高くなります。2月にシーズン前の最終テストでこのサーキットを訪れたときと比べると、かなり暑くなるでしょう。当地では3月に季節外れの雪が降りましたが、今回はそうした天候に遭遇しないよう願っています。温度が上がるとエンジンパワー、エアロダイナミクス、タイヤグリップなどが影響を受けるので、注意が必要になります。フライアウェイ・レースが4戦続きましたが、スペインGPは今シーズンのヨーロッパラウンド開幕戦になります。例年この段階でマシーンに重要な改良が施されるケースが多く、既に進化を見せていたマシーンが、シーズン開幕前にこのサーキットを走った当時と比べてどのように変わっているかが見所になるでしょう。路面の粗さは中程度で、コンパウンドはハードとソフトを使います。左フロントタイヤに厳しいコース・レイアウトなので、このタイヤのグレーニングが進むと予想しています」

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カテゴリー: F1 / ブリヂストン / F1スペインGP